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あなたは、深い思考ができていますか?

今回はちょっと胸に刺さる話になるかもしれません。

まず、「深い思考」ってなんだ?という話ですが、
物事を短絡的に解釈せずに、「なぜそうなのか?」とか「どうしてその解なのか?」と考える思考プロセスがあるかどうか、ということとして、今回お話しをしていきます。


深い思考に潜るには、とにかく「書くこと」です。

「書くこと」とは、つまり「考えること」です。

例えば何かの悩みがある時に、その悩みの内容を書き出さずにぼんやり思い耽っているのでは、思考が堂々巡りしているだけです。

その状態で、何か解決策を見出すことは難しいでしょう。
その悩みの種を何度も反芻することになるので、むしろネガティブの沼に落ちていきます。

脳は、考えた通りのことを現実だと思い込んで理解するので、
「なんて自分はダメなんだ…」と思っていると、本当にダメな自分という現実が創造されてしまいます。

自分を主観的に見て、自己否定することは、「深い思考をしている」とは言えません。


深い思考をするには?


それは、とにかく「書くこと」です。
紙とペンでも、スマホのメモでも、PCのドキュメントでも、なんでもいいので文字にして書き出すことです。

私のおすすめは、紙とペンです。
しかし、思考が溢れんばかりに出てくるときは、PCにどんどん打ち込んでいくのも良いです。

考える過程で、「文字は苦手だ」という方も多いでしょう。
しかし、今回は「文字で考えること」の重要性をお伝えさせていただきたいのです。

悩んでいることや、考えていることを文字で書き出すことで、その議題を客観視することができます。

つまり、一旦、頭の中にあるその内容を外部化するのです。

それを「アウトプット」といいます。

アウト(外に)プット(置く)すること

これで脳内に空き容量ができ、さらに思考をめぐらせることがスムーズになります。

さらに、外部化したものを客観的に見ると、新たな視点が生まれます。


とはいえ書くことはめんどくさい


書くことが大事なのは分かっている、効果がありそうなのもなんとなく分かる、
でも、手間がかかるし、そもそも書き出すのはしんどいんじゃ!!
という方が多いことでしょう。

書くことが大好きな私でも、正直めんどくさいです。
はい、めちゃくちゃにめんどくさい。

でも、実はそのしんどさにこそ意義があります。
それが「思考していること」なのです。


受け取った情報をインプットすることは難しくないでしょう。
勉強が苦手な人でも、アウトプットよりインプットの方がたやすいと思います。

それは、インプットほど考えずに済み、アウトプットほど考える必要があるからです。

脳みそが凝り固まっていると、段々と新しい発想を生み出したり、深く考えたりすることが困難になってきます。

特に現代、スマホで当たり前のように莫大な情報を受け取っています。
自分の知らないうちにインプット過多の状態になっています。

インプット過多で脳に空きメモリがないと、アウトプットするためのリソースが足りないのです。


だからこそ、書く。
受け取った情報を、書き出す。

そして、空いた容量で新たな思考を生み出す。
書き出したその思考を、客観視する。

これが大事です。


なぜ現代人は動画ばかりを見るのか?


現代は「動画時代」。

スマホでショート動画を流し見て、エンタメを楽しんだり、ちょっとした情報で新たな勉強をしたりしています。

では、なぜこれほどまでに動画が流行っているのでしょうか?

それは、考える必要がないからです。

動画を見ている受け手にとって、その情報の読解にエネルギーを注ぐ必要がないからです。

現代人の活字離れが著しいことはこれに影響しています。

現代人はとにかく本を読みません。
以前は読書が大好きだったという人ですら、本離れしている傾向にすらあります。かく言う私もそうです。

本を読むことは大変なことです。
それは、活字だけで情報を受け取るのには莫大なエネルギーが必要だからです。
動画に対して、活字の情報量は比較にならないほど少ないです。

例えばヒューマンドラマを鑑賞するにしても、映像で見るか、活字で見るかでは、その場の景色、人の表情、空気感、間、音など、情報量に圧倒的な差があります。
活字で情報を受け取るためには、しっかり内容に集中して、その空間や情景を想像しないといけません。

現代人は忙しいので、とにかく省エネでいたいのです。
思考したくないのです。
だから、みんな動画を見ます。

エネルギーは楽な方へ流れていきます。
しかし、それに逆行する必要があると、私は強く思っています。


自分の肉体で、人間性を維持する


昨今は、生成AIで何でも作れるようになりました。
文章も、絵も、コードも、分析も。

しかしそればかりに頼っていると思考する力が衰えていきます。

もはや当たり前になってきた「AI」との共存のためには、むしろ人間らしい思考力を保つ必要があります。

そのための方法が「書くこと」。

そして、そのレベルを測る方法も「書くこと」。

これに尽きるのです。
時代の波に乗りながら、逆行する力も持たなければなりません。

でなければ、AIや、優秀な人に淘汰され、駆逐されます。
自分が自分らしく生き続けるためには、自分の思考力を鍛え、保ち続ける必要があるでしょう。


思考訓練の「3行日記」のススメ


ここまで読み進めてきて、思考すること、書くことの大切さが分かりました。
じゃあ、具体的にどうすればいいんですか?

という方への回答は、「3行日記を書いてみよう。」です。

自分の気持ちの書き方がわからない人こそ、3行日記を毎日書いてみましょう。例えば、

1「◯◯をした。」
2「◯◯をした。」
3「◯◯をした。」

そして、それに対する感情を追加して書き出してみましょう。

1「嬉しかった。」
2「できなくて悔しかった。」
3「本当は△△もしたかったから残念。」

この時、できるだけ「ヤバい」「すごい」などの便利な言葉を使わないようにすることです。

便利なのでつい書きたくなってしまうのですが、今回の訓練の意味を思い出しましょう。

自分の思ったこと、感情を「ヤバい」「すごい」以外の語彙で書く訓練をすると、段々と書けるようになってきます。

つまり、その感情を具体的に言い表すにはどうすればいいか考え、感情を細分化するのです。

悲しい、苦しい、辛い、嫌な思いをした、むかつく、腹立たしい、涙が流れるくらい、呆然としてしまった、

嬉しい、楽しい、元気になる、可愛くて癒される、ワクワクする、ドキドキする、ハラハラする、エネルギーが湧いてくる、気合いをもらった、

最初は語彙を捻り出す作業が苦しいかもしれません。
しかしその苦しみにこそ意義があるのです。

誰だって筋トレせずに重いダンベルを持ち上げることはできません。

トレーニングすることで思考力を鍛え、人間らしい脳を維持することができます。

毎日日記を書く習慣がつけば、感情の細分化ができます。それを客観視・俯瞰視することができます。
その繰り返しによって、自分自身の気持ちや、やりたいこと、好きなこと、嫌いなことが明確に見えてきます。

それがひいては「自分の意志」になるのです。


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