
家庭料理のおはなし その12:今の常識を疑え!気づかぬうちにかかっている、マインドブロックのはずしかた
こんにちは。
正しい手抜きメソッド・おだしマジック! 家庭料理研究家の高窪美穂子です。
今日は朝から久しぶりに青空!
嬉しいですねぇ😀
さて、今までプロアマ延べ数千人の方をお教えしてきて、改めてここまでで、わかったこと。
こと料理に関して、なのかもしれませんが「こうじゃなくちゃいけない」「こうしなくちゃいけない」という思い込みが本当に強いこと、そしてそこから派生する「難しい」「できない」というマイナス思考・・・
この思い込みとマイナス思考、料理だけじゃなくて全てのことに通じるのでは?と最近思っています。
じゃぁ、その思い込みどうやって外したらいいの?
今日はその「マインドブロック」のはずしかた、のおはなしです。
「ない」ということをどう捉えるか
私自身もハマりがちなので、自分への戒めも込めてですが、どうして「こうじゃなくちゃいけない」「こうしなくちゃいけない」って思うのでしょうか?
例えば今日午前中、定期考査で帰宅が早い娘に応援の気持ちも込め、喜んで欲しいなーと思い、アップルパイを焼きました。
と言っても、パイ生地は冷凍庫にお気に入りのものをいつも常備しているし、アップルパイのフィリングは以前冷凍しておいたものだから、組み合わせて焼くだけ。
今日は上にかぶせるパイ生地、アミアミの状態にしたいんだけどなー、と思い、でも専用ローラーがない・・・
さて、問題です。
ここで皆さんならどうしますか?
大切なのは「こうじゃなくちゃいけない」「こうしなくちゃいけない」という思考の変換
専用ローラーがないから諦めて、いつも通りの単純な切れ目を入れることもアリです。
そりゃ、ローラーがあればあっという間に綺麗な規則正しいアミアミの切れ目を入れることができるから。
でも・・・
ないなら包丁で切ればいいんじゃない?
手間もせいぜい、1〜2分。
その時間は自分のリセット時間、と捉えればそれでOK。
と思って、包丁で切れ目を入れて、無骨ですがアミアミを作って焼き上げました。
照りだしと焦げ目をつけるのに塗ったのは、みりん。
溶き卵は余ってしまうし、と、ここもアレンジ。
多少の不格好さはありますが、オヤツ用には十分😀
ここで大切なのは「ないからできない」という思考そのままで走らせないこと、なんです。
脳は実はとてもおバカさん。
直情型、一直線にまっしぐらしかできない、と言ったらよりわかりやすいでしょうか。
いったん「できない」と思うと・・・
「できない」という結論に向かって、一直線!
できないことの理由を全力で探して「ほらねー、できないんだよー」という結論に全力で到達します。
一方方向にしか思考を動かすことができないこと、は、脳の特徴だからこれは仕方ない。
ということは、いつもいつも「こうじゃなくちゃいけない」「こうしなくちゃいけない」と考えていればいるだけ、その結論に向かって様々な事象や理由を探してきて、肉付けし、思い込みが確固たるものになり・・・
そして思考がブロックされ、思い込みに囚われ、動けない状態になってしまうのです。
思考を正反対に動かすことで、全てが反転する
この、脳の思考の「クセ」を理解すれば、マインドブロックのはずし方は自ずとわかります。
「今の常識を疑え」という格言もありますが・・・
思い込んでいる「なにか」について「それは違うかも」「ホントにそうなのかなぁ」とほんの少しだけ思考をスイッチするだけ、でいいんです。
たったそれだけの思考の変換で、全てが反転し始めます。
最初は慣れないだろうし、まさかそんなことで、とそれこそ疑う人も多いかも。
だからこそ、やってみて。
あれ?もしかしたら「こうじゃなくちゃいけない」ってことはないかも。
「こうしなくちゃいけない」ということもないかも。
前にも書きましたが「スープを作るのにコンソメキューブはなくちゃいけない」という思い込み。
それ、本当に必要ですか?
答えは「いいえ」。
使ってもいいけれど、使わなくても十分に美味しいスープはできるんです。
だから「なくちゃいけない」は、ないんですよ😀
大量に流れる広告や情報にさらされていることで、気づかぬうちに刷り込みをされてしまっている、ということに気づくと、モノゴトの見え方が変わってきます。
思考をちょっと変えることで、見える景色も、考えられる幅も、全て変わって。
今回は料理のことからの例示だったけれど、これは全てのことに通じることなんです。
マインドブロックをはずす第一歩は、自分が持つ「今の常識」をちょっと疑ってみること。
そうしたら、新しい景色が見えてくるはず。
家庭料理のおはなし、次回もお楽しみに。