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4月から担任がいないんですけど・・・~近藤みほと「教員の働き方改革」と政治 激闘編~ 

この記事で伝えたいこと

【問題】:義務教育なのに4月から担任がいない・・なぜ?
【なぜ?】:先生方が滅私奉公的で頑張ってしまうことから働き方改革が進まず労働環境が悪化、採用倍率は下がり続け足りない状況に
【改善に向けた近藤の提案】:教員の働き方改革を推進。
校務支援システム、メール連絡システム、専門人材との連携、スクールサポートスタッフ全校導入が実現。外部人材活用、GIGAスクール推進(教師の環境)などを提案中。

義務教育なのに4月から担任がいない・・

典型的な声をフィクション化してお伝えしています。

近藤さん!なんか担任の先生がいなくて、校長先生が授業している状況なんです。4月からですよ・・義務教育なのにこれはどうしたことなんでしょう。流山市が学校が巨大化しているから、発生していることなんでしょうか。

子どもの育ちを保証するはずの学校現場が慢性的な教師不足

現在、学校では大変な教師不足で、産休・育休のピンチヒッターの担任すら見つからない、という状況に陥っています。特に、小学校の採用倍率は深刻で全国平均は下がりつつけています。つまりなり手がいない

文部科学省 令和3年度(令和2年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況より

ちなみに千葉県に至っては約2.5倍と全国平均より下回っています「こちら」。千葉県の2022年1月31日時点での状況は以下。

駅ではこの数字を訴えました。子ども達の一人ひとりの個性を伸ばす教育をしたいのに先生のなり手がいない状態というのは由々しき問題です。

1/23週の駅頭 何の数字でしょう?
事前のアンケート

まず、教師が安心して働ける環境整備が急務

深刻な状況を受け千葉県でも「教職員の働き方改革に係る意識等調査」を実施していますが「こちら」、まだまだ業務に多忙感を感じている教師が多いという状況です。

令和3年度「教職員の働き方改革に係る意識等調査」の結果について

文部科学省が2021年3月から教師の魅力を伝えるために始めたSNS上のプロジェクト「 #教師のバトン」では、意図に反して、教師の労働環境の深刻さが明らかになりました。国の理想論に対する現場の実態(ムリゲー状態)が明らかになりました。

なぜ改善しないのか?

本来は国で責任を持ってほしいのに、相変わらず優先度が低いことに怒りすら覚えるのですが、なぜ改善しないのかというと、教育の理想を描く国に対して、自治体の学校運営が追い付いてないからです。

しかし地方自治体側も悪いところがあります。
誤解を恐れずに申せば、先生方が滅私奉公的に頑張ってしまい、課題が国・県に上がらないからです。現場のマネジメントの実態を見ると、先生方一人ひとりが頑張らなければならない、いまだに鍋ぶた組織(鍋ぶた組織の問題点は「こちら」)、かつ管理的なマネジメントが横行しています。働きやすい環境に向けた組織改善の積み上げが行われてこなかったのでしょう。
現在の民間企業の働き方改革に対して、学校現場は相対的に遅れてしまっているため、採用でも勝てず、採用倍率はダダさがり、教員不足になっていると思います。

改善に向けて

子ども達一人ひとりの教育、育ちの保証のため、近藤は何よりも優先して教員の働きやすい環境整備にむけて声を上げてきました教員の働き方改革のテーマで一般質問だけで5回も(笑)です。もちろん、他の活動も含めて総合的に実施してきましたが、実績は以下の通りです。

  • 校務支援システム
    市議1年目で提案し、GIGAスクールとの連携効果をより高くするためのバージョンアップが行われています。

  • メール連絡システム(出欠席/お便りなど保護者との連携ツール)
    これまで電話で行っていた出欠席の連絡がメールで出来るようになりました。紙のお便りが少なくなり保護者との情報連携負荷が減り労働環境の改善に講演しています。コストの関係で保護者からはユーザインターフェース上、使いにくさの声もいただいていますが、改善要求はしていけるので、ご提案があればご連絡ください。

  • 専門人材との連携(アセスメントツール、スクールロイヤー、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど)
    学校は1クラス30人程度の集団学習を運営しながら「専門性をもって一人ひとりに寄り添う」を実施しなければいけない無理な状況が発生しているため、専門人材の拡充を要望、実現してきました。

  • スクールサポートスタッフ全校導入
    先生方が授業研究や子ども対応など本業となる部分に力を注げるように、代わってあげられる仕事は何でも対応できるスタッフです。現場からニーズが高いので全校導入を要望し、実現する方向です柔軟に活用できる分、学校ごとに業務をしっかり定義する必要があるので、これは確認していきます。

  • その他、外部人材活用、GIGAスクール推進(教師の環境)を提案してますが、これは1つの分量が多くなるので、別の記事でご紹介します。

※他の議員さんにも多大なるご理解・ご協力を頂いていることを申し添えます。詳細ご興味がある方は是非私にお問い合わせください。

提案→実現の変遷

以下、平成30年9月の議会で、教員の労働環境改善に向けて使った資料です。負担に感じる学校業務を整理しました。私は赤の仕組みづくりに貢献しました。大分改善しているように見えますが、教員の採用倍率をあげるまでには至らず、さらに頑張らなければならないと考えています(今後推進する政策は、別記事で書きます)

皆様が関心を持てば政治は変わります。

近藤みほからのお願い

近藤みほが考える「政治活動」とは、私が掲げる「ありたい姿」の方針や基本姿勢や賛同いただける方を募り、一緒に「理想のまちづくり」を実現するための推進力を作っていくことです。
地盤・看板・鞄のない私が、活動を継続するためには皆様のお力が必要です。少しでもお力を貸しいただけるとありがたいです。

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