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Agile Japan 2023 PHONE APPLI Satellite を実施しました(イベントレポート)

株式会社 PHONE APPLI エンジニアブログの記事です。

こんにちは。株式会社 PHONE APPLI (以下 PA)でスクラムマスターを担当している児玉です。
この記事では、私が所属しているアジャイルリード部にて主導し、今年の1月末に開催した社内イベントについてご紹介します。
イベント実施から投稿までの時間がだいぶあいてしまっていることには目を瞑っていただけると嬉しいです!


要約

Agile Japan 2023 のサテライト制度を活用して社内イベントを開催したら、講演内容から学びを得られた上に、役職や部署の垣根を越えて意見交換をすることができた。日々の業務のなかにある課題が共有でき、それを解決するためのヒントや具体的なアイデアを見つけることができた。

Agile Japan 2023 企業内サテライトについて

イベント概要の前に、Agile Japan 2023 というイベント、およびその企業内サテライト制度について紹介します。

Agile Japan 2023 とは

Agile Japan 2023 は Agile Japan 実行委員会によって運営されているイベントです。DXやアジャイルに興味がある人々は誰もが対象者で、あらゆる業界や職種の方が集まり、実践者も初学者もともに建設的な意見交換ができる場です​(公式HPはこちら)。
毎年テーマが設定されており、2023年のテーマは「Rebuild our Agile!​  再会、再構築、再開発・・・究極のAgile体験へ」​でした。

PAからはスクラムマスター、プロダクトオーナー、エンジニアリングマネージャーを担当しているメンバーから計10名で会場参加しました。

以前から、組織をリードする立場のメンバーが社外のスクラム・アジャイル実践事例を直接学ぶ機会、また業界の第一人者の話を直接聴く機会を作りたいと考えていたのですが、本イベントの参加でその念願が叶いました。

企業内サテライトとは

Agile Japan には企業内サテライトという制度が設けられています(制度の詳細はこちら)。

企業内サテライトは、Agile Japan の学びや熱狂を職場内で共有し、アジャイルについて話し合う機会を提供する制度です。
参加者がAgile Japan 2023 のセッションに少なくとも1人参加しているという条件はありますが、Agile Japan 2023 のセッション映像を無償で利用でき、主催者は自由にプログラムを構成できます。
ただし単に動画を視聴して終わり、ではなく、 Agile Japan と同様に参加者同士の対話が発生するような会になるよう設計をするというガイドラインがあります。

PA から Agile Japan に参加したメンバーは、イベントの非常にオープンな雰囲気の中で、各セッションから刺激を得、さらに他の参加者の方々とのネットワーキングでディスカッションし学びを深めるなど、密な時間を過ごすことができました。
この体験を他のメンバーとも共有したい、Agile Japan 2023 で感じた熱量を直に届けたい、という声が挙がり、企業内サテライトを利用する運びになりました。

イベント概要

このイベントが、日々感じている疑問や課題について、参加者同士が役職や部署の垣根を越えて同じ会社のメンバーとしてディスカッションできる場になることを目指しました。

プログラム

今回選んだ講演動画は3つです。本当は全ての講演を視聴したいところでした…が、時間の都合でそれは現実的に難しいため、事前にアンケートを実施して気になる講演に投票してもらい、上位の講演を選びました。
プログラムは以下の通りで、講演終了後に長めの休憩を挟み、各自休憩をとった上で感想戦の時間が取れるようにしました。

プログラムは具体的な事例からはじめ、徐々に抽象度が高くなる構成にしました。
各講演の詳細はぜひ公式HPのタイムテーブルを参照ください。

場づくり

参加者同士が自由に意見交換ができること、講演視聴や意見交換を通して見つかったアイデアが可視化され共有されること、の2点を意識しました。
こまごました内容は割愛して、例をいくつか挙げてみます。

会場はオフィスのオープンスペース、Park というエリアで実施しました。イベントがほぼ半日の長丁場であるため、各々が自分のタイミングで参加したり、抜けたりできるようにしました。

会場の右手はおやつエリアで、息抜きをきっかけに講演を覗きに来たりディスカッションの輪の中に入ってきた参加者もいました。
また Agile Japan 2023 会場でいただいたパンフレットや関連書籍などを設置しており、講演後の感想戦で書籍に手をのばす参加者もいました。

リアル会場(Park)で講演を視聴する参加者たち。

また PA はハイブリッドワークを促進しているため、このイベントもリモートワークのメンバー向けにオンライン配信を行いました。参加者はチャット上で感想や疑問を言い合っていました。

写真から見づらいですが各テーブルの上には付箋とペンを設置しており、参加者は講演を視聴しながら、ひらめいたアイデア、疑問、大事だと思ったポイント、後で共有したいことを書き留めていました。
その付箋を、感想戦の時間にテーブルに並べ近くの人と意見交換をしたり、模造紙に貼り出して整理し具体的なアクションのアイデアを出し合ったりしました。

イベント終了間近の模造紙の様子。
付箋は 学び・疑問・アクションのアイデア・ポエム に分類して貼り出しました。

ふりかえり

他社のアジャイルチームの事例、アジャイルとは何か?誰のためのものか?という根本に向き合う問い、日本文化におけるアジャイル、という大きく視点の異なる講演を視聴し、参加者にとって、日々の活動をさまざまな角度から見つめ直す機会になりました。
また学びや気づきを個々人の内に閉じ込めておくのではなく、参加者同士で共有することで、より深めたり具体的なアイデアを生み出したりすることができました。

Agile Japan 2023 のテーマ「Rebuild our Agile!​」の通り、このサテライトが私たちの現在のあり方を見つめ直し、より良い未来を構築するためのきっかけになったと思っています。

きっかけは次に繋げなければ意味がないということで、今回、付箋に書き出した参加者の疑問やアイデアから、具体的なアクションアイテムを作成することができました。今後はそれを実行してみた様子も配信できればと思っています。

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