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『セラミック加工のフライパンの個人的な感想』(テフロン・フッ素じゃないフライパン)

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

数ヵ月、セラミック加工のフライパンの情報を集めていましたが・・。
原材料ベースや技術などで納得のいく情報が集まらず、まずは個人的な感想を書こうと思いnoteに記載することとしました。


結論

まず、結論を書くと・・
セラミック加工のフライパンも、テフロン・フッ素と同じように高温に弱く、劣化により買換えが必要となります。

インターネット上では、「これさえあれば完璧!」のような表現も見かけるようになりましたが、やはり使用している方の
●使う環境
●使い方
で、商品寿命が大きく変わりますので、ご注意ください。
(おそらく、商品評価が高い方は、その方の使い方において、その商品が非常に良かったのだと思います。)

最近、店頭で

「テフロン・フッ素じゃないフライパンありますか?」
と聞かれることが増えてきました。

とりあえず、三保原屋では
●鉄フライパン
●セラミック加工フライパン
●ステンレスなど
を取り扱っています。

今回は「セラミック加工フライパン」に関して記載していきます。
個人的な感想を踏まえ記事にしています。
※2024年8月時点の情報です。

【過去に流行?した】

セラミック加工フライパンは、一時期テレビショッピングも含めて大変目にする機会が多かったフライパンです。
ビックリするかもしれませんが、扱いを誤ると3ヵ月くらいでダメにしている方もお見かけします。

卵がスルッ!

テレビでよくみかけたシーンは、油をひかない白いフライパンから、目玉焼きがスルッとお皿に落ちるシーン。
まるで魔法のようなシーンが流された記憶があります。
(卵そのものに、ある程度の油はあるのですが。)

しかしながら、テフロン・フッ素樹脂加工に慣れている方から

  • 「くっつく!」

  • 「焦げる!」

という感想をよくよく伺いました。

その後、しばらくの間は、見かける機会が減ったように感じていますが、ここにきて、テフロン・フッ素以外の加工フライパンということで注目を集めています。

【久しぶりに使ってみた】

個人的には、一度セラミック加工フライパンを超短期でダメにした経験があります。過去の失敗を活かして、懲りずもう一度トライ。

どんどん家庭用品店屋の個人的な感想になります。

今回使ってみたのはグリーンパン。
三保原屋本店の店頭にも久しぶりに陳列したこともあり、使ってみました。

使った感想は、
テフロン・フッ素加工フライパン並みに取り扱いの注意事項があるのではないか??
ということ。

とりあえず、ポイントを挙げるなら

●強火、急加熱はダメ
料理中に火を弱めることも必要
●急冷はダメ
重ねての保管は注意
(間にクッションを挟むなど)
●汚れをしっかりと洗う

【テフロン・フッ素との違い】

①火加減は一緒

グリーンパン説明書にも30~60秒、中火で余熱。
と書かれています。

この余熱をすればフライパンが温まっている状態になります。
セラミック加工フライパンの場合は、必要なら火を少し弱めても良いかもしれません。

ちなみ、この中火の設定が強いと、意図せず空焚きになってしまい、フライパンのコーティングがどんどん傷むことがあります。ご注意ください。

何と比較するか??で、表現は変わるのですが・・。
やはり、セラミック加工フライパンよりも、鉄フライパンの方が、食材への熱の伝わりは、早い印象でした。

(ちなみに、テフロン・フッ素樹脂は、「樹脂」であるため、ほかの調理器具に比べて熱の伝わりが決して良いとは言えません。)

このあたりは、比較対象により表現が異なります。
他サイトでの文章が「何と何を比較しているのか?」を理解しなければ、正確に情報を把握できない可能性があります。

②表面がガラスっぽい

セラミック加工フライパンも色々な種類が販売されております。
私が収集した情報だと、表面のイメージは「ガラスとか、陶器みたいなもの」です。
(ここではガラス系と記載します。)

ガラス系なので、そのままフライパンを重ねて収納すると、傷ができます。
(ガラス系の素材で、非常に硬いので、いわゆる諸刃の剣。)
この傷から、こびりつきが始まってしまうことがあります。

③ガラス系のメリット

表面がガラス系とお伝えしました。
ガラス系のメリットを記載します。

例えば、ガラスの急須に茶渋がついたら、メラミンスポンジでゴシゴシとすると、簡単に茶渋が落ちます。

そのため、グリーンパンも、京セラさんのセラミック加工フライパンも、説明書を読むと、『表面が硬いのでメラミンスポンジでゴシゴシ洗えます。』
と記載されています。

やっぱり説明書って必要な情報が書かれているんだなと感心します。

(↓洗うときは、急冷を避けて、普通に洗ってください!)

④ガラス系のデメリット

ガラス系と聞くと、欠ける・割れると思う方もいらっしゃると思いますが、そのとおり。
鍋を重ねて保管すると、見えないレベルでも表面加工が欠ける可能性があり、我が家では鉄フライパンの横に吊っています。

最後に

正確な情報での記載が出来ないのですが、
実際に自分が6ヵ月くらい使っているレベルの感想を、とても短く書こうと纏めると・・。

●火加減には注意が必要
●劣化したら早いかもしれない
●物理的なダメージにも注意

という、テフロン・フッ素加工系のフライパンと同じようなまとめになりそうでした。

また、実際に調理中に、火加減が強いかな??と思ったら、積極的に火を1段階小さくすることにしています。
おそらく、その方が、フライパンの持ちがよくなると感じています。

最終手段

ということで、
テフロン・フッ素が嫌だ!怖い情報を見た!という方で、どうしても道具を変える検討をするのであれば、やはり鉄フライパンの選択肢は必要だなと思いました。

SNSやネットの記事をみていると・・。
セラミック加工のフライパンを賞賛しまくっている声もありますが、私個人としては、あくまでも『その方にとっての最適解』なんだと思っています。

料理や道具には、あまり魔法がなくて。
魔法に見えていても、裏では科学(化学)があったりします。

わからないなーーと思った時は、近くの専門店さんに相談に行って、お気軽に質問をしてみることをオススメします。


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