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【土鍋メーカーさんに聞いてみた!】「炊飯時の水量」って、どれくらいがいいの??

土鍋でごはんを炊くときに、どれくらいの水量をいれたらいいのか??

三保原屋では、伊賀の土鍋メーカー「長谷園」さんとイベントを店頭でやることがあり、今回も「長谷園」さんに聞いてみようと思います。

お米1合とは?

お米用の計量カップで、お米1合をはかると・・。
・1合=容量は180mlくらいです。
・お米の重さをはかると、1合=150gくらい。

ちなみに・・。
お水1mlは、1gですよね。


炊飯の水量

いろいろ調べると、炊飯の水量も色々な説があります。

①1合に対して180ml
②1合に対して200ml~250ml
を多く見ます。

もちろん最終的には好みですし、
個人的には大して気にしていないのですが。
長谷園で土鍋イベントをしまくっている竹村さんに聞いてみました。

長谷園さんの竹村さんは、
イベントを全国でしている土鍋コーディネーターさん。
小売業以外にも、飲食店さんとの交流も多く、様々な方の炊飯論を知る方です。

実は同じ結果になることも

ポイントは、吸水させたお米をザルで切るかどうか??になるようです。

お米を研いだ後に、

①お米に吸水させて→ザルでお水をきり→水を測って入れる

という流れでお米を炊くのか。

②そのまま炊けるように、お米とお水をセットしておく

という流れでお米を炊くのか。
方法の違いで、必要な水量の書かれ方が異なります。


お米はお水を吸う

吸水させれば、お米はお水を吸って重くなります。
吸水前の1合のお米の重さが150gくらい。

今回の実験では、吸水後は197g。
お米は吸水前→吸水後で1.3倍の重さになっていたので、30%くらいのお水を吸うようでした。(今回は47gのお水を吸っていた。)

お米が見た目も膨らんだ!

では、ここから諸説を見ていきましょう。

①1合に対して180mlの説

・お米を浸水させて
・一回ザルであげる
・必要な水分量をお米と一緒に土鍋へ入れて炊く

長谷の竹村さん曰く
飲食店さんなんかでは、事前の仕込みで、吸水させておく。
その後、ザルでお水をきってから炊くので、
この方法が多いような印象かな。
とのこと。

メリットは、
お米の1合(180ml)と、必要な水量180mlが同量
で計算できるので、覚えやすいことですかね。

お米を浸水させたときに、お米自体がお水をある程度吸収します。
(お米の吸水実験では1.3倍になるような結果でした。)

1度ザルにお米をあげても、簡単にお米から水分は抜けないので、お米は水分をもったまま土鍋に投入されますね。

給水量の実験を、170gくらいでも実験をしてみました。
(お米の種類などによっても異なる結果がでると思います。)

なんとなくですが、お米の重量に対して30%くらいの水分を吸水するようですね。

②1合に対して200ml超の説

レシピにもよりますが200ml~250mlという記載を見ることがあります。
当noteでは、間をとって225mlと仮定してみます。

実は、実演では、水場が限られていたり、作業を単純化したいので、
このような方法(浸水したお米をザルにあげないで、あらかじめ必要な水量を入れておく方法)をとったりします。

具体的に言えば、
「ボールのなかに、研いだお米と、必要になるお水をあらかじめ入れて用意しておく。」
そして、炊飯時は、
「ボールに入っているお米と、お水を一緒に土鍋にいれて、炊飯をする」
という感じですね。

お水を数量を図解

仮で、②の説で必要な水量を225mlとした場合、
①と②は殆ど同じ結果となりました。
水色部分が①の説、緑部分が②の説です。

※記載が分かりにくくて申し訳ございませんが、両方ともに、ご飯を炊くときは、お米にお水を吸わせてから炊いてください!


推奨の水量はあるの??

せっかくなので、長谷園さんの推奨水量を見てみます。

長谷園さんの土鍋説明書を見ると、
1合に対して200mlという記載になっていますね。
(ザルでお水を切らずに、炊くタイプの記載ですね。)

以下の表は、長谷園さんの公式HPよりお借りしました。

最後に

実は、三保原屋ではお客様にも、かまどさんユーザーは多くいます。

皆さんに伺うと、中には
「水量をはかってないよ!」
という方もいます。
(感覚で炊いているとのこと。)

天才タイプ!とも思いますが・・。
でも、そうやって自分の道具にしていただいて、生活を楽しむのが本当に良いと思います。
(私も説明書は殆ど読まないタイプ)

そして、炊き比べをすると分かったのですが、お米の味は一期一会
正解もありませんし、炊き上がりの味を完璧に再現するのは実は難しいですが、「美味しい」と思えるごはんを炊くことは簡単です。

是非、皆さんも道具を、自分の道具にしてみて、生活を楽しんでみてください。


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