軽いフライパンを選ぶときに、気を付けて欲しいこと
とにかく「軽い」フライパンが脚光を浴びることがあります。
パッと見ると最強に見える「軽いフライパン」ですが、気を付けていただきたいポイントを、道具の視点から、記載しておきます。
※注意事項※
今回のフライパンは、「テフロン・フッ素樹脂系・セラミック加工」のフライパンの内容となっています。
料理にもよりますが、ステンレスや鉄のフライパンも、厚みがあった方が上手に行く確率は高くなります。
軽いということ
右が軽いフライパン。
軽いということは、フライパンの厚みが薄いということ。
極端に軽いものに関しては、意地悪な言い方ですが「ペラペラしている」とも言えます。
年齢とともに重たいものが持ちにくくなることもあり、とにかく軽いフライパンがストレスフリーに感じる方もいらっしゃいます。
メリット
メリットは皆さんの感じている通りかもしれません。
・軽いということ
・安い傾向があること
軽くて安いことはメリットですね。
デメリット
熱ムラが出やすい構造なので結果的に
・コゲやすいかもしれない
・フライパン寿命が短いこともある
とも言えます。
とりあえず『火加減に気をつけること』(特に強火を避ける)を意識していただきたいのが、このnoteで伝えたいことです。
具体例
①コゲっぽくなることも
過去に、厚みの違うフライパンで、弱火で調理実験をしてみました。
ホットケーキを焼いているのは、焼き目のゴマカシができないから。
全体的にキツネ色に焼きたい!と思う場合は、
全体的に均一に火をいれていく必要があります。
たとえば、↓側面の焼き色をチェックして、良さそうでも。
ひっくり返すと、思った以上にコゲっぽくなっていたり。
フライパンは調理道具です。
火の熱を、フライパンが蓄えて、食材に熱を通す。
軽いフライパンでは、それが以外と難しく。
結果的にコゲになることがあります。
②フライパン寿命
テフロン・フッ素、セラミック加工においても、
実は熱に弱い
というデメリットがあります。
軽いフライパンは熱ムラが出やすいと書きましたが。
・アツアツのところ
・そうでもないところ
という差が出やすい性質があります。
厳密に言えば、例えばテフロン・フッ素系であれば260℃くらいでコーティングがいたむと言われています。
↑このような料理をしたい場合は、やはり厚みのあるフライパンで、ゆっくりと火を通してあげる必要があります。
そして、その方がコーティングのいたみが少なくなると考えられます。
まとめ
ちょっと長くなったので、まとめです。
皆さまにお願いをしたいのは・・
①特に強火を避けること
②料理が意外と難しく感じるかもしれないこと
③フライパン寿命が短くなるかもしれないこと
を、ご認識いただければと思います。
『私、料理が苦手だから・・』という方こそ、
是非、道具のチカラを頼って料理をしてみてください。
もちろん、超こだわって良い道具を使っている方もいらっしゃるのですが。
実は、料理が苦手だから、道具に頼ると、料理が楽しくなります。
↓たとえば、以下のnoteもそんな感覚で書いています。
最後に
実はフライパンに限らず、だいたいのキッチンツールって、いいモノは重たいです。
お店で持った時に「重たい!!!」ってビックリしたら、、
「いいやつですねー!!」って言っておいたら店主さんが喜ぶと思います。
では、三保原屋で、軽いフライパンが売っていないか??
と言われれば、少しですが軽いフライパンも取り扱っています。
それは、地方都市の商店街立地のニーズもあるからですが、出来るだけ軽いフライパンのデメリットもお伝えするようにして販売をしているつもりです。
もちろん、コーティング系のフライパンに対してネガティブな情報も増えているのも事実ですので、鉄やステンレスのフライパンも販売しております。
鉄やステンレスのフライパンにもメリット・デメリットがあるので、是非、お近くの専門店さんなどで情報を伺いながら、お買い物に役立てていただければと思います。