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【タオルギフトに役立て欲しい】昔、小売店でも、今治マークに頼っていたら”タオル迷子”になったはなし

年末年始から、春にかけて、タオルギフトが増えています。
今日もタオルギフトがあったので。

タオルの話をnoteに書いてみます。
ギフトは贈る相手のことを考えまくる時代ですが・・。

本来の気持ちに立ち返り、贈る側の気持ちを軸に選んでもいいのかな??と思うことがあります。

極端に言えば
『一方的に、自分の好きなタオルを贈ってみる』
それでもいいのかな??と思うこともあります。

ギフトの定番だからこそ、自分の好きなタオルが1つ分かっていると、選ぶ基準が出来ていいかなと思います。
(有名・無名ではなく、品質で選ぶと楽しいかなと思います。)

※無撚糸は、毛羽が出やすいものもあり、注意が必要なこともあると思います。その点は販売店スタッフさんに確認いただいてもいいと思います。

ギフトで多いタオル

三保原屋でもタオルはギフトの代表格です。

縦の糸、横の糸、パイル(クルクル)の糸の3つの糸の密度や、長さ。
糸の処理・糸の太さなど、限られた変数の中で差別化が行われている、気の遠くなるような商品ですが・・。

最後は手触りや使用感が大切だと思います。

実は・・2018年頃。
当店では今治マークに頼りすぎて
”タオル迷子”の状態
になっていた話をしてみます。


タオルと産地

タオルの大きな産地は
・今治(愛媛)
・泉州(大阪)

です。
(よく、伝統的な製造の違い・・糸を染めるのか、織ってから染めるのか、などの違いもアピールされることがあります。)

・津(三重)
や、その他の県でも生産はされています。

最初にブランド化され、認知されたのが今治タオルでした。
今治タオルには、マークが施され、分かりやすく整理されたのも画期的でした。

今治タオルの取扱

(↓このマークが有名な今治タオルマーク。)

ということで、三保原屋も以前は取り扱い商品の殆どが今治タオルだった時期もあります。
※今治タオルには色々な品質を守るための基準が設けられています。

今治タオルは、独自の品質検査をしています。たとえば「5秒ルール」。タオル片を水に浮かべたとき、5秒以内に沈み始めるかどうか。今治タオルの最大の特徴である「吸水性」を保証するため、産地で独自に設けた品質基準のひとつです。このような基準を満たしたものだけが、今治タオルのブランドマークをつけることができるのです。

https://www.imabaritowel.jp/

しかし、このようなルールがあるのですが・・。

結果的に
●価格競争的な側面が出てきた
●ちょっと怪しいタオルが出回った(と感じた?)
段階で、私たちは迷子(?)になってしまいました。

そして、殆どの今治タオルの取扱を辞めた時期がありました。

当時、ブログでは以下のように書いていましたが・・・。
実は「なんか当初と今治タオルのイメージ違ってきたかな??」と社内でも話をして、数年経過した頃のsnsの文章です。

過去に今治タオルについて取り扱いを見直した時期があります。
「今治タオルマーク」の普及により、良いタオルがお客様に認知されたことはとても良いことです。

一方で、時間の経過とともに、私たちも「おススメしたい今治タオル」がぶれてきていないか・・

泉州タオルの取扱

そして、泉州タオルの取扱ばかりになる時期がやってきました。
泉州は大阪のこと。

今治とならぶ、タオルの一大産地です。
遠い昔は「薄くて、安いタオル」を量産していたイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。

泉州タオルも従来のイメージを打ち破り、面白い商品がどんどん出てきていました。

お店のスタンスは?

有名な今治タオルを、お客様からは聞かれる。

でも、今治マークが普及したことで、
少し変なタオルも出回っている気がする。。。

こんな感じで、タオルの仕入れを悩んでいました。

お客様から

家業に戻ったときに、ポイントカード上位のお客様に
「うちのお店の良さを教えてください。」
と聞いてまわったことがあります。

お客様は
「まずは、良いものを扱ってくれればいいんだよ。」
「でも、生活用品だから手頃なものがあっても嬉しい。」
そのようなこと教えていただきました。

タオルの見直し

今治のメーカーとして、IKEUCHI ORGANICさんの取扱を開始しました。

泉州タオルとして、神藤さんの商品を扱い、販売をしていくこととなりました。

私個人でもタオルにハマるきっかけの1つとなった、三重のおぼろタオルも取り扱うこととなりました。

商店街立地の専門店として

タオルは濃く染めると高価になります。
そのため、売り場はどうしても薄い色が増え、無地のものが多くなります。

そこで、色の濃いもの・柄のあるものを加えて・・。
日常使いのためにも、海外製のタオルも取り揃えて・・。

気がつけばタオルの売場も随分と種類が整ってきました。
それでもちょこちょこした入れ替えをずっとしています。

海外製のタオルも良いものは良いと思うこともあります。

今治マークの見方

今治マークは以下のような印がついています。

「今治タオル」の定義を「今治産のタオル」として場合、全てのタオルに、このタグがついているわけではありません。

更に、数字がかかれており、その数字が「どのメーカーで作ったものか?」を調べる手がかりになっていたりします。

(この写真はコンテックさんのタオル)

今治マークつけない、今治産タオルも

なお、三保原屋で取り扱いのあるIKEUCHI ORGANICさんは
・タオル本体
・縫う糸
・タグにいたるまで
全てをオーガニックコットンで製造しているポリシーがあるので、今治でタオルはつくっていますが、ネームタグはついてません。

タオル面白い

タオルは知るほどに面白いジャンルです。
でも、詳しくなくても、なんとなく好きでもいいと思います。

たとえば、タオルメーカーさんとお客様の思う「フワフワ」も違う(かもしれない)という話もあります。

あとは、タオルの品質ではなく、
洗濯でタオルが硬くなることもあります。

実は、地域の助産院さんが、タオルにハマりまくり・・。
助産院さんに、タオルケットを貸し出してたりもします。

一方で、海外産のタオルで、すごいなーーと思うものもあります。
ガーゼのタオルも良い商品が沢山あります。

ここまでくると、これはこれで沼です。

最後に

大切なのは、モノや、生活の本質を見る目がちゃんとしていること。
モノそのものを評価してあげること。
生活や暮らしが楽しくなること。
あたりなのかな??と思います。

是非、色々な商品をご覧になりたい方は、地域の専門店さんに行ってみてください。

また、百貨店で取り扱いのあるブランドで、日本製なのかな??というイメージがついているものでも、海外製のモノが一定数あると思います。
それらについても商品は商品で評価してみてください。

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