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【静岡県が荒茶生産量で首位陥落】ってニュースを色々な角度から見てみたい
地元静岡に戻ってから、全国のお茶を飲む機会が増えました。
個人的な感覚ですが・・。
コーヒーとか、セロリのように、お茶も口にする機会が増えると美味しさ(自分の好み)が分かるモノだと思います。
そんなお茶に関して、各メディアでこぞって報道されているとおり。
静岡県が荒茶(お茶の一次加工みたいなイメージ)の生産量で鹿児島県に抜かれたそうです。
このニュースに対しては、ネガティブな感情で終わるのはもったいない。
これはみんなで取り組むべきニュース。
たしかに寂しさはある
静岡=お茶というイメージがある方も多いと思います。
そして
量=力
みたいな図式も存在します。
その意味では少し寂しさを感じるニュースなのかもしれません。
そして、鹿児島は時代にあわせて本当に頑張っていると思います。
でも、なんで「量」から見たニュースが多いのでしょうか??
とは、ちょっと思ってしまいますよね。
たとえば、京都のお茶なんかは「量」に関わらない切り口からの情報が多いような気もしています。
素人からの見て
静岡で生活するとお茶関係者に巡り会うことが多くあります。
そして、お茶関係者から色々な話も伺います。
静岡のお茶特性
静岡のお茶畑は、山間部にある地域もあり、そもそも大きな重機が入れない地域でお茶を生産していることが多いです。
小さな農家さんが沢山いるイメージ。
鹿児島のイメージ
正直に言えば私は鹿児島に行ったことがないです。
静岡の中で伺う、鹿児島のイメージは大きなお茶農家さんがあるということ。
効率的にお茶の生産ができ、時代に沿った変革が行われたのだと思います。
鹿児島、素晴らしい。
「量」以外の観点
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全国の自治体が人口減少に対して必死に対応しています。
この事実に対して、「量」以外の観点をもって議論すべきことって沢山あると思います。
質であったり、多様性であったり、もちろん将来に繋がるような話です。
私もペットボトルのお茶を買ったりしますが、
●ペットボトルを買い続けること
●お茶を淹れること
両者の、効果やコストパフォーマンスについても、もっともっと議論されるべきです。
ニュースはインパクト勝負?
でも、ニュースはインパクト勝負だと思います。
見出しでニュースそのものを見てもらえないと、メディアの方もキツイのだと思います。
ニュースも
●ニーズのある角度からつくらなければならない、
●すぐに結果を出さなければならない、
という呪縛があることを考えると、仕方ないと思います。
でも産業を応援する意味では、もっと違う切り口から、鹿児島や静岡のお茶を取り上げてもいいのかな??
と思うのは私だけでしょうか??
(私が鹿児島のお茶農家だったら、もっともっと付加価値についても取り上げて欲しい。)
静岡で想う「お茶」
私はお茶を良く飲むようになった一般の静岡人です。
静岡で家庭用品店をはじめとるす小売業を営んでいますが。
全国的に見ると、若い方がお茶にとても興味を持っていて、海外の方もお茶を買いに来ることが増えています。
三保原屋でも海外の方・若い方に茶器が売れています。
この現場感は、まだ統計には現れない小さなものだとは思います。
京都のような茶の市場、茶ブランディングなんかは、生産量のニュースにも左右されることなく、本当にすごいなーと思ったりもします。
前向きにやるしかないのでは??
お茶に関して、一般的には逆風のニュースが吹き荒れる中で、伸ばすべきポイントを見て、
●報道の方々
●行政さん
●生活者さん
と一緒に、進めていけたらなと思っています。
(既にされていることもあると思いますが、今回のニュースに負けないくらいのインパクトを残せるように頑張りたいですね。)
急須や、茶こしだけ見ても、三保原屋も沢山売っていることから分かるように、まだまだお茶消費人口はあると思います。
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昔と比較できませんが大切なことは、お茶を定期的に買い続けることかなと思います。
物価高騰、色々なもののサブスク・無意識的な出費。
現代社会を「普通」に生きるのは益々大変な時代です。
・携帯電話、コンタクトレンズ
・コンビニやドラッグストア
・なんとなく続けているサブスク
などなど、無意識な出費も増えている時代と、それらがなかった昔を一概に比べることもできません。
それでも静岡という場所が、将来的にも地方都市としての付加価値が残せるよう、生活を良い意味で見直していける地域であって欲しいなと思います。