ジャガーに会う
わたしのスピリットアニマルはジャガーだった。
スピリットアニマルとはネイティブアメリカンの考え方で、人が生まれてくるときに必ずスピリットアニマルを連れて生まれてくると考えられているそうだ。そのアニマルは自分を象徴するような存在らしい。
ただ現代の人は、自然とはかけ離れた生活をしているせいで、子供の頃にアニマルは離れて行ってしまう。
そのアニマルを統合し直すと、本来の自分らいし生き方がてきるようになるらしい。
先日、とある儀式をして、わたしのスピリットアニマルはジャガーであることがわかり、そしてジャガーを統合してもらった。
ジャガーのグッズを持つことや、実際の動物にあることもとてもよいそうなので、動物園にジャガーに会いにいった。
ジャガーがいる動物園は意外と少ない。
行った動物園には、いるはずの褐色のジャガーは出ておらず、会えたのは黒ジャガーだった。
ジャガー舎のジャガーの居住スペースは山の斜面ような作りで、それなりの広さはあるのに、黒ジャガーは一番下の同じ場所をウロウロしていた。
なんだかイライラしているよう。
見ていると苦しくなるし、せつなくなる。
ベンチに座り、しばらくジャガーを観察していたが、やはりずっと同じ場所をウロウロしている。
目の前を客が通り過ぎるが、ほとんど気にしていない。
檻の外を見ており、外にでたいのか、どこか居心地の悪さを感じているように見えた。
ジャガーらしくない、本来のジャガーらしい生き方とは違う生き方をしてる‥、そう思った。
帰り際、ジャガー舎の横を通り過ぎた後、ふと振り返って、もう一度、黒ジャガーをみた
そのとき、ジャガーと目が合って、「ふんっ」とされたような氣がした。
ジャガーらくしないのはこのわたしだ
その姿をわたしにみせてくれたのだ
狭い場所をウロウロしてるのはわたしも同じだ
その時、そう思った。
わたしのスピリットアニマルを見つける儀式の際、なかなかジャガーは現れてくれなかった。
そんなことは珍しいようだが、儀式を数回やって、やっと出てきてくれた。わたしがジャガーらしくない生き方をしているから、統合されることを嫌がったとのこと。
今一度、ジャガーらしく生きることを思い出させてくれた。
ジャガーとはネイティブアメリカンの言葉では「一撃で獲物を殺す」という意味らしい。
そしてとても神聖な動物とされている。
アマゾンの食物連鎖の頂点に立つ者だ。
その誇りを持って、わたしも生きる。