快適な睡眠はインテリアでつくれるのか#1|照明の意外な効果について
若いころは、いつでもどこでもすぐに寝れたのに、最近では枕が変わっただけで眠りが浅くなって、次の日の体調と肌が残念なことになり、仕事にも影響するので、睡眠の質=QOLと痛感しています。
睡眠はインテリア、建築で解決できることがたくさんありますので、何回かにわたってご紹介したいとおもいます。
睡眠はなぜ健康と美容に影響するのか
睡眠が健康や美容と大きく関わっていることは、さまざまなところで研究、発表されていますが、簡単にまとめると、質の良い睡眠によって成長ホルモンや抗ストレスホルモン(メラトニン)などが分泌され、細胞の修復や疲労回復、がんや糖尿病、成人病やうつ病予防、記憶の整理などに効果があるといわれています。
要するにすごーく大切!ってことですね。
そんな睡眠を快適にするのに、照明を工夫するだけで効果があるとしたら試してみたいでしょうか。これがかなり違うんです。
照明が変える睡眠の質
快眠のポイントは、睡眠前の時間をいかに過ごすかがとっても大事で、そのための空間づくりにじつは照明が役立ちます。寝る前の寝室をイメージしてみてください。
真っ白で明るい照明に天井からこうこうと照らされるのと、暖色系の柔らかい照明に低い位置でほんのり照らされるのではどちらがリラックスできそうでしょうか。
後者を選びましたか?だいたいの方がそうかな、とおもいます。正解です。真っ白で明るく上から照らされる光は交感神経を優位にさせるため活動で気になり、反対にオレンジ色の暖色系で低い位置の光は副交感神経が優位になるためリラックスできます。
このことは太陽高度と関係していて、人間は古来より日の出とともに起き、日没とともに休息するように生きてきましたが、日没の時の太陽はオレンジ色で低い位置にありますよね。きれいな夕日をイメージしてみてくださいね。
このことは概日リズム(サーカディアンリズム)と呼ばれる人間に本来備わっている約24時間強(現時点で24時間11分といわれる)でワンサイクルの体内時計とも関係していて、
このリズムが崩れると睡眠障害につながると言われてるのですが、現代では深夜までやっているコンビニやテレビやパソコンなどの影響もあって、いつまでも交感神経が優位のままになってしまいがちですよね。
話はそれますが、小さいときに次の日の遠足が楽しみ過ぎて寝れない、というのはこの交感神経が優位だったせい、というわけかな。ん?ちがうかな。
なのでこの睡眠前のたいせつな時間は、照明を使って副交感神経を優位にすることで質の良い睡眠のためにとっても効果的なんです。
どのような照明にすればよいのか
お手本にしたいのはホテルの照明です。ベッドサイドに照明があって、暖色系のあかりで睡眠前のリラックスタイムを演出してくれますよね。
最近のランプはLEDがほとんどですが、色を選べますので暖色系の「電球色」ランプを選んでください。
また、ベッドサイドのスタンド照明に加えて、全体を照らす照明も必要ですので、天井のシーリングライトかダウンライトも併用するようにしましょう。
また、朝のスムーズな目覚めの為にタイマーで朝日の代わりに照らしてくれる照明器具もありますので取り入れても良いですね。
スタンド照明などはインテリアショップや通販などで数千円から買えますのでぜひいろいろ見てお気に入りをみつけてください。
いかがでしょうか。ぜひ試してみて睡眠のちがいを感じてもらえたら嬉しいです。
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