快適な睡眠はインテリアでつくれるのか#3|色彩で眠りがかわる
みなさんの寝室のインテリアの色は何色ですか?と聞かれて、それが睡眠と何の関係があるの?と思うかもしれませんが、実は寝室のカラーコーディネートに少し配慮するだけで快眠をサポートしてくれるとしたら取り入れてみたいでしょうか。
色彩学または色彩心理学
「色彩心理学」という言葉を聞いたことはありますか。2003年米国で誕生した、色彩による人間の行動心理や、生理反応などを研究する学問ですが、歴史も浅く、まぁなんか諸説あるのか色々なことを言う方がいたりもしますが、色彩が人間に与える影響の研究は古くは古代ギリシャ時代にはじまり、近代ではゲーテやユング、アドラーなどによっても色彩が与える影響は研究されてきました。
赤やオレンジなどの暖色系の色は交感神経を刺激し、暖かく感じたり、食欲が増すと言われ、青などの寒色系の色は副交感神経を刺激し、寒く感じたり食欲が抑えられたりすると言われているんです。
たとえば飲食系のチェーン店は看板のデザインに暖色系の色を使うなど、これらの効果はけっこうあちらこちらで商用利用されています。
色彩と睡眠に相関関係の調査
また色彩と睡眠に関する明確な研究論文などは、なかなか難しいのかハッキリしたものが無いのですが、イギリスで2000世帯を対象に行った調査では、青色の寝具が一番快眠につながり、二番目に薄い黄色(クリーム色)、三番目に緑色という結果になりました。
逆に良くないのは一番が紫色、二番が茶色、三番目が灰色という結果になりました。
これは黄色がもつ幸福感を与えやすい色であることや、紫が思考的になり考えすぎてしまうこと、茶色や灰色など無感情になりやすいことなどが原因ではないかと言われています。
また「プライミング効果」という心理学的に、直前に見た色彩が後の行為や感覚に影響を与えるというものがあり、例えば料理などの鮮やかさが食べた後の美味しさに影響を与えることだというとイメージしやすいかもしれません。このような効果により、寝る直前の色の印象が睡眠に影響を与えるということは十分にあり得ると思います。
おすすめのカラーコーディネート
色に対する感覚や感情は個人差がありますので、究極的には自分が心地よいと思う色が一番良い、ということになるのですが、青、クリーム色、緑などを取り入れてみると快眠できる可能性が高いと思いますので、試してみてはいかがでしょうか。
下の写真は以前にコーディネートしたモデルハウスの寝室です。ブルーグリーン×クリームの色彩です。またトップの写真は小物に青を取り入れたコーディネート事例です。
いかがでしょうか、お好みは分かれるかもしれませんが、ぐっすり眠れそうな気がしませんか。
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