これからの時代に必要な「自ら問いを立てて問題を解決する力」を身につけさせたい
はじめまして。
公立高校の情報科講師をしている、牛田みほです。
情報科の授業でPython(パイソン)というプログラミング言語に初挑戦します。
ありのままの記録を残しておきたいと思いnoteを始めます。
★これからプログラミングを始めたい方
★高校のプログラミング教育に興味をもって下さる方
の参考になれば幸いです。
Python(パイソン)に取り組むことにした理由
理由は3つあります。
1つめは初心者にも扱いやすく、敷居が低いと感じたからです。
入力する英数字が少なく、パソコンが苦手な生徒でも何とかついてこれるのではないかと思います。
2つめは、応用分野が幅広いからです。
データサイエンスや、人工知能の入り口として機械学習など、興味をもった生徒がどんどん学びを深めることができるからです。
3つめは、文部科学省の高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材に取り上げられたからです。
情報処理学会の「高等学校情報科教員のためのMOOC教材」はとても参考になりました。
高校生用のPython(パイソン)の教材がこれから充実してくるのではないかと思います。
プログラミング学習の目標は、機械学習と簡単なゲーム作りです。
3つの高校で情報科の授業を担当しています。
そのうちの1つの高校で10月から高校2年生を対象にPython(パイソン)を扱います。
別の学校でも、来年度、再来年度にはPython(パイソン)を扱えたらと思っています。
授業で心がけていること
最近、スマホは得意だけれど、パソコンを扱うのは苦手な生徒が増えていると感じています。
パソコンの操作に関して、得意な生徒と苦手な生徒の差が大きいので、最低限これだけは全員が取り組む必須課題、余裕のある生徒が取り組む発展課題を用意するようにしています。
パソコンの基本として、WordやExcel、PowerPointを使って、文書処理、表計算とグラフ作成、プレゼンスライド作成などをします。
実習中、生徒たちはいろいろなエラーに遭遇しますが、その際、なるべく全員に共有し、生徒同士でなぜうまくいかなかったのか考えさせ、対処法を見出すようにしています。
情報科の講師になるまで
大学では教育心理学を学びましたが、プログラミングを学んだり統計ソフトを扱ったりする授業でコンピュータに興味をもち、コンピュータ関連会社に就職しました。
「手に職をつけたい。」
「男性と同等に渡り合いたい」と思い、
流通業向けのシステムエンジニアになりました。
深夜残業や徹夜仕事もあり、充実感を味わうことはできたけれど、体調を崩してしまいました。
ちょうどWindows95が広がり始めた時期に、パソコンスクールのインストラクターに転職しました。
大学生から70代の方まで幅広い年代の方が習いに来ていました。
初心者がタイピングできるようになり、ワードで文書を作れるようになり、エクセルで表計算できるようになる姿を見るのは楽しかったです。
「女性に向いている仕事にも、やりがいを見つけられる」
「定時で終われる仕事なら、長く続けられそう」と感じました。
結婚・出産で一旦専業主婦になり、幼い子どもを育てながら両立できる仕事を模索しました。
小学校のパソコン教室の助手をしたり、単位制の高校で表計算などを教える仕事をしながら、同時に、通信制の大学で学んで、高校の情報科の免許を取りました。
免許を取る中でご縁ができたIT系の専門学校で約5年講師をつとめました。
2人目の妊娠・出産を経て、週5日勤務で0歳児保育と小1の学童保育を経験しました。
目が回りそうな1年で、結局、私が体調を崩してしまいました。
翌年からは「週3日・4日の勤務で、自分自身をリフレッシュ」できる働き方をさせてもらいました。
子どもたちが大きくなってからは、週5日、3つの高校で勤務しています。
20歳で一人暮らしの大学生の娘と14歳で中学3年の息子がいます。
高校の非常勤講師として11年目になりました。
1クラス40人~42人で、19クラスの授業を担当しているので、約770人の生徒に接しています。
情報科の講師としての思い
高校を卒業し、大学などに進学したり就職したりした時も、
「敷かれたレールを歩くだけではなくて、自分で道を切り開いていってほしい。」
「失敗を経験することもあるだろうが、なぜ失敗したかをじっくり考え、
再度チャレンジしながら、成功体験を積み重ねていってほしい。」
「自分で問いを立てて問題解決できる人になってほしい。」と思い、授業を組み立てています。
情報科の授業でPython(パイソン)というプログラミング言語に挑戦する記録としてnoteを始めます。
★これからプログラミングを始めたい方
★高校のプログラミング教育に興味をもって下さる方
の参考になれば幸いです。
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