人と比べない生き方について。11月24日
「人と比べなくなったらだいぶ生きやすくなった」と話す友人がいた。数年前はよく悩んでいるイメージだったけれど、久しぶりにじっくり話を聞くと、ポジティブな言葉がぽんぽん出てきた。
全く人と比べないことなんて、それはちょっと難しい。自分がどういう人間かは、周りにいる人と比較しないと見えてこなかったり、逆に周りの環境によって変わったりもする。
「自己を知る」面では周囲との差異を知るのは大事だけれど、問題はその差に、劣っているとか、優れているとかの判断をつけないことだと思う。
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これまで、「友達の中で一番普通の子」と言われたことがある。あまり特徴もなくて、「あれ、あの時みほいたっけ?」なんて忘れられることもしばしばあった。決して嫌われていたわけでもなく、何かあればよく電話をかけてきたり、誕生日にはお祝いもしてくれる子だったので、単純に私が"普通”なだけだったのだと思う。
環境が変わって、私は「ぶっ飛んでる」と言われるようになった。自分企画で自分の写真展を開いてみたり、たぶん一人で海外旅行に行ったり?そんなとこから言われたのかもしれない(正直、よくわかっていない)。それを楽しんでくれるので、みんなが喜んでくれればそれでいいかなぁなんて考えている。
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そんなふうに、自分は何も変わっていなくても、切り取る場所や環境によって人は普通にも、異常にもなる。「普通にならなきゃ」とか、「もっとぶっ飛んだことしなきゃ」なんて周りに合わせても、状況が変われば周りの普通も変わってくるもの。周りと比べずに、どうある時が居心地がいいかを考えていきたい。
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「みんなの役に立たなきゃ」と友人に話した。自分は何もできないから、何か役に立つことをずっと探してる、と。すると友人は「記事書いて、書いた先で喜んでもらえて、あとはどんな役に立ちたいの?」という。それにこたえられない自分。周りの出来る人と比べて、「もっと、もっと」と思っていただけで、自分がどう役に立ちたいかを考えられていなかったなぁ。