ユーザーの声が聞きたくて。ゲストハウス宿泊レポート
職場からたった30分離れただけでも、旅行気分は味わえるんだなぁと思った、平日のゲストハウス滞在。
訪日観光客向けメディア「MATCHA」で編集者をやっている私は、日本の魅力的なスポット情報を毎日発信している。とはいえ、全ての取材に付き添っているわけではないので「行ってみたいな」と思いながら公開することが多い。
昨日は、気になっていた日本橋のゲストハウス「CITAN」へ行ってきた。
目的はふたつ。ひとつは「MATCHA記事に載っているスポットをちゃんと自分でも体験すること」、もうひとつは「訪日観光客の人と話をして、どんな観光を考えているか、どう調べているかを聞くこと」。
今回は体験した感想をメモ。
アットホームなロビーと、落ち着いた雰囲気の部屋
エントランスの入口付近にあるソファでは、3~4人の訪日客が座って雑談をしていた。ドアもオープンになっていて開放的。チェックインを済ませると、記載した住所をキッカケにスタッフとの雑談が始まったり、周りからもおしゃべりする声が聞こえたりと賑わっている。
泊まった部屋はドミトリー。仕事後のためチェックインが遅く、あまり部屋にはいなかったけれど、清潔だしベッドも十分な大きさ。バー併設でも地下にあるから、部屋まで音が聞こえることもなくとても静か。
アメニティが癒しすぎる
CITANの記事を編集している時に気になって、本店の谷中に取材に行ってしまったのがゲストハウスのアメニティに使われている「OSAJI」。肌のことを考えて作られたオーガニックコスメブランドだ。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、そしてハンドソープがOSAJIの商品で揃えられている。
シャンプーを始めた瞬間に、さわやかなアロマの香りがシャワー室中に広がって、ずっと髪の毛を洗っていたくなった。癒しすぎる。
あれだけ幸せ気分になれるなら買おうかな。ちょっと高くて手が出せなかったけれど、使うとやっぱりほしくなるなぁ。
「友達が全プランたてたから何も調べてないよ。浅草って何?」
ロビーにはたくさん訪日客がいたのに、バーで飲んでいるのはほぼ日本人だった。日本人の場合は宿泊せず、バーだけ使いに来ている人もいるみたいだ。
訪日客は外で食べるか、テイクアウトをしてきて共有スペースで食べている人が多い様子。確かにせっかく日本旅行へ来たのだから、周辺の美味しいお店を探していくのかもなぁ。
共有スペースではアメリカ人のメンズ5人組が、コンビニから買ってきたらしいビールやワインを飲んで酒盛りしていた。
お酒もバーより、コンビニで買った方が安い。ゲストハウスに泊まる=リーズナブル旅行をしたい人なんだろうな。
彼らに呼ばれて参加してみたけれど、spotifyでよさげな音楽をかけてノリノリのguys。あまり話せず30分くらいで退散した。
インバウンドでは夜遊びスポットの需要も多くなっているし、基本はチェックイン後外で遊ぶ、疲れていたら併設バーや共有スペースでゆっくりする、みたいな過ごし方をしているのかもしれない。MATCHAユーザーではなくても、ユーザー層に近い人たちと一緒にいるだけでも考えられることって色々ある。
あまり話を聞けないまま朝を迎え、バーラウンジで朝食をとっていると、昨日の5人組の1人が話しかけてくれた。
彼は2週間の滞在だという。昨日到着して、6日間が東京。残り7日間は京都・大阪で過ごすとのこと。東京は築地・浅草・スカイツリー・六本木・銀座、日帰りで箱根の温泉に行くそうだ。
どうやって観光プランを立てた? と聞くと「友達に全部任せたからわからない」と彼。
友達が主導権を握っているとはいえ、「浅草って何があるの?」と聞かれた時は少し驚いた。検索ボリュームや会社近く(場所は浅草)の訪日客を見ていると「浅草」は東京の定番で、来る人はあの大きな提灯、浅草寺、仲見世通りをめがけてくるのだと思っていたけれど、確かに日本へ来たことない人、旅行を考えて検索する人は「浅草ってなにがあるの?」の答えを持ってない人なんだよなぁ。
普通に知っていることが読者はまったく知らない可能性があるからこそ、もっと声を聞く時間をつくったり、一緒の場にいてみることってすごく大事。読者が“日本にいない海外の人”だと余計だ。
東京のゲストハウス巡り、継続していきたい
ドミトリーなら4,000円弱で泊まれるし、非日常感も味わえて、潜在ユーザー層も近くにいて。日常でのゲストハウス滞在はすごく充実だった。
CITANと同じ会社が運営しているtoco.やnui.など、気になるゲストハウスはちょこちょこあるし、バー併設なら飲みに行く場所としてもよさそう。定期的にめぐってスキあれば訪日客に話しかけていきたい。オススメのゲストハウスもあったら知りたい。
課題は朝のアラーム音に早く気づくことと、英会話力。改善せねば。
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