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働きかけることのハードル
「“やろうよ”って言えることが大事。言わなきゃ始まらないんだから。このエピソードを使って書いた方が絶対いいよ」
就活中、エントリーシートの添削をしてくれた社員の方に言われた言葉。当時はぽかん、と聞いていたけれど、言い出しっぺって結構勇気がいるなぁと、最近になって思い始めた。
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最近、気になる子ができた。と言っても、恋愛ではなく仲良くなってみたいな、と気になった女の子だ。その子とはイベントで1,2回、知合いとのやりとり越しに少し会話をしただけ。積極的に話をすることが苦手で、イベントの時はたいてい端っこでみんなを観察しているという。けれど、後から彼女のこれまでを聞いたら、内気な彼女からはあまりイメージのわかないことをやっていて、一気に気になった。
話してみたいけれど、何を口実に誘おうか……。
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イベントで話した人・とりわけ女性で、その後2人でご飯を食べに行ったり、仲良くなったりしたことがあまりない。その場は楽しめたとしても、「今度ごはん行きましょう」と誘った場合、2人で会話が繋がるかな、とかもやもや心配してしまうのだ。
人間関係だけではない。イベントも、「やります!」と言っているところに参加することはあまりハードルが高くない。けれども「やろうよ!」と働きかけること、そこからみんなで動き始めることはかなり難しいように思う。
働きかけるのが押しつけがましくなってしまっていないかな、や、動き始めた時の、もう後には戻れない、やり切らなくてはいけないような感じは最初の一歩を踏みとどめてくる。
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あの子は私に誘われて、嫌な気持ちがしないだろうか。メッセージの画面と向き合いながら、手が止まってしまう。「気になる子」でこんなんなってしまうのだから、好きな人を食事に誘える人って、かなりの勇者なんじゃないか。
送る? 送らない? の談義を頭の中で繰り返していて、ふと思いだしたのが冒頭の言葉だった。誰かを誘うこと、前はわりと普通にできていたけれど、今はご飯のお誘い1つでも緊張するくらいには臆病になっている。
先のことは考えずに、心をからっぽにして送ってみた。既読はついたが返事はすぐない。この時間、何度もトークルームを覗きに行ってしまう。そうか、お誘いの返事を待つってこんな気持ちなのか。
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「今度これやろうよ!」 「近いうちにご飯どう?」など、誰かに働きかける、自分の人生に巻き込んでいくこと。1回臆病になるとなかなか実践が難しくなるが、ちょっとドキドキしながら返事を待つのも悪くないかもなぁ。
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