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「もう1度行きたい」と突き動かすもの――10/18の日記

旅先で「もう1度行きたい」と思う動機は、景色の良さでも、ご飯のおいしさでもなくて、「会いたい人がいるか」によるよなぁと思う。「その土地と自分のつながり」が、人によってわかりやすくなっているからだ。

どんなにいい景色に出会っても、おいしいお店をみつけたとしても、再び訪れたときに「また来たね」と言ってはくれない。景色は表情を変えずにただそこにあるだけだし、おいしい料理は相変わらずおいしいまま、私には何も働きかけてくれない。来ちゃった、と言って訪れたはいいものの、その土地からは何の反応ももらえないのだ。

知り合いが1人でもいる土地は、そこに行きたい理由になる。再び来た時に、「よく来てくれたね」と喜んでもらえたり、お互いの近況を報告しあえたりする。相手からの嬉しい反応と、出会えた時の歓びがあるからこそ、また行きたいな、会いたいなと思うのだ。

けれど、その土地の魅力は?と聞かれたときに、「人です」ではあまりにも抽象度が高すぎるし、魅力的な人に出会えるかどうかはその人によってしまう。そこをもっと具体化したり、「人の魅力」の解像度をあげて、みんなが旅先で、素敵な出会いをしてもらえればいいなぁと思う。話しかける理由はなんでもいい。その中で、「この記事読んできました」と、私の関わった記事を片手に訪れてくれたらうれしいなぁ。

そんなことを思った石巻の夜。取材を名目に、その地域の人と話ができるのですごく大切な時間。行きたい場所がどんどん増えていってます。

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もりやみほ
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