1秒でイメージさせるリード文。「目の前に、2本の水があるとしよう」

リード文の最初でどのくらい読者を引き付けるかが大事。

すごくわかる。その記事を読むかどうかは最初の数行で決まる。インタビュイーの印象的な言葉から、読者に投げかける疑問文から、色々やり方はあるけれど、最近読んだリード文ほど、頭の中に1秒で情景を思い浮かべたものはなかった。

ーー"目の前に、2本の水があるとしよう。”

記事を見た瞬間、ペットボトルに入った水が2本、すぐに思い浮かんだ。それと同時に、「この記事、どんなことが書いてあるんだろう?」と興味まで出てくる。一瞬にして私の頭の中を独占し、関心を記事へ向けているのだ。

嬉しいことに、同じ媒体で私も記事を書かせてもらっている。毎回学びの多いフィードバックを関係者からいただき、ごもっともすぎる指摘にえぐられながらも「こんなにフィードバックをもらえるのは幸せな証拠…」と、仕事をもらいながら学べることに頭が上がらない状態だ。

この記事を読んだ数日前にまさに、リード文で的確過ぎる指摘を得ていた。

”ーーー。リードは読む人の心を強く掴むためのもの。このリードはそうなっていますか。”

人の心を強く掴むリード。こういうリード文のことを言いたかったのだろう。

余談だけど、“2本の水”ってペットボトルの水を想像させる端的な言葉。「2本のペットボトル」じゃお茶が出てくるかもしれないし、かといって「2本のペットボトルの水」じゃちょっと長い。“2本の水”が一番コンパクトで、ブレがない。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~土までのうち、月・水・金を担当しています。

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