どんどん複雑になる感情
小さい頃は人気のある男の子、女の子がいつも決まっていた。男の子は足が速くてスポーツができる子がモテたし、女の子は元気なグループのトップがモテた。「好きな人」の対象は2、3人に偏る。単純明快だった。
大学、社会人と歳を重ねてくると、だんだん好きな人が偏らなくなった気がする。大学時代はアルバイト先の店長など、ひと回り年上の人と付き合いだす人もいれば、サークルの後輩を恋人にする人もいた。社会人もしかり。年上、同い年、年下。「好きな人」が少数に集中することは、めったにない。
そりゃぁ小さい頃に比べて出会う数も多いから、好きな人が被らなくなるのもあたりまえかもしれない。けれど“好きになる条件”も、足が速いとか、活発だとかいった単純なものから、「価値観が合う」「笑いのツボが似ている」なんてぼんやりした、うまく言い表せないものに変わっていったなぁと思う。そして「好きだけど、なんか違う」とか、「あり寄りのなし」とか、「好き」にいろんなバリエーションができて、一体何をもって「好き」なのか、「好き」だから何なのか、当人の気持ちがからまったネックレスみたいになってしまっているような気がする。
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「もりやさんは方程式で簡単に計算できるところを、ややこしく手作業で解いているような感じですね」と、ランチの時間に火鍋を食べながら同僚が言った。まるでサウナの中にいるかのように、彼の顔は汗だくになり、「辛いです」と言っていた。なんてわかりやすいのだろう。
手作業も嫌いじゃない。ものごとを深くとらえて、もんもんとしているのを楽しんでいる時だってある。けれどいざという時に、ちょっと疲れてしまった時に、簡単に問題を解決できるよう、方程式は覚えておきたいものだ。
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