自分の仕事の見積もりは高く
フリーの案件は仕事を受けるときに、「いくらならやれますか?」と聞かれることがある。多分先方でも大体の相場は持っているけれど、私がどのくらいで受けているのか、それによっては相場よりも抑えてやってもらえるか、みたいな気持ちが働いているのだろう。または、本当に相場感が無くてヒアリングをしているか。
料金交渉はいつも苦手で、なるべくなら先方で定額にしてほしいな、と思っているのが本音だ。けれどそんなこと言っても仕方がないのでしぶしぶ考える。始めたての頃はかかる工数を想定し、最低限ほしい時給を考えて、それを割らないように価格を提案していた。とはいえ未経験だし、本業の給料もあるので、ちょっと怯んで7~8がけ位の価格だった。
ようやく2年ほどのライター歴がついて、さらに編集者としての立場でもある今、色々思うところも変わってきた。初心者だろうが経験者だろうが、「書く」という仕事は付帯作業も含め、結構な時間がかかる。
2000字の記事を作るためにはトピックのリサーチが必要だし、構成も考えるし、取材も行くし写真を撮る場合もある。始めたてのサイトで書く場合には過去記事を読んでトンマナ理解して……と、書き始める前にかかる時間が相当ある。“まだ初心者だから”と言ってた過去の私に言ってあげたい。レスが早くてまじめに取り組んで、それがわかるアウトプットがあれば、それは十分価値がある。少なくとも、1記事書く分の仕事量を内部で行わない代わりに、違う仕事が進むのだから、それは十分ありがたいことだ、と。
また、「自分はちゃんとしたアウトプットが出来ないかもしれないから」「本業があって時間が取りづらいから」と保険をかけることは、結局自分の成長を妨げるのかもしれないな、とも思ってきた。「自分はこのくらいできます」と宣言すること、それに値する金額を提示することは、「あなたの仕事に対してきちんと全力を尽くす」の意思表示にもつながるような気がしたのだ。基準に満たなかったら断られるし、認めてくれたら次の仕事が来る。そうやって試された方が良い循環になるような気もした。
「自分の仕事の価値」を自分で判断するのは難しい。それならば、「自分が目標としている価値」をベースに交渉していき、それに見合うようスキルアップしていく方が、自分にも周りにもプラスになると思うのだ。自分が思っている以上に自分を高く見積もるのはかなり勇気がいるけれど、だからこそ、今年の目標の1つに置いている。
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ちなみに、「この仕事を受けるか」の判断については以前知り合ったカメラマンさんの軸を真似している。
①報酬がいい
②仕事内容が好き
③一緒に仕事する人が好き
この3つのうち2つをクリアしていれば、楽しく仕事できるから受けるという。
結構重要です。
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大テーマ#価値観
テーマ#自分の仕事の価値
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