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何をしていても生きていける--10/5の日記

久しぶりに2泊以上の長旅をしている。2泊3日の取材を終え、別の場所に移ってあと2〜3泊だ。台風の影響で雨が降っているからか、またはすぐ隣が川のせいか、宿泊場所からは水の音がずっと聞こえている。

小さいころから押し入れで寝るのが好きだった私は、眠るところが周りから隔離されているとすごく落ち着く。寝言もアラームも煩い私は周りに迷惑をかけてしまう自信があるが、ドミトリーがお気に入りの宿泊スタイルなので、今回も「グループルーム」と呼ばれるドミトリーを選んだ。けれど台風のせいか、またはこの地域のせいなのか、宿泊客は私一人で結局ひとりぼっちになってしまった。

広い部屋には仕切られたベッドが6つ。私は一番右上の区切られた空間で今noteを書いている。1人は少し怖いけれど、これはこれで結構居心地が良かったりもする。

1人で移動していると、できることは本当に限られてくる。特に私は運転もできないし、土地もわからない、荷物が重ければ階段を一人で登ることだって難しい。ひとり旅は、自分の無力さを実感するタイミングでもあるように思う。

けれど同時に、何もできなくてもなんとか移動できるし、生きていくことができるんだなぁと思う時間でもあるような気がする。そばにいる人が荷物を持ってくれる時もあれば、「初めての道は難しいから」と、目的地まで送ってもらえることだってある。優しい人たちの恩恵に頼って生きれば、人間なんとかなってしまうものだ。

何をしていても生きてはいける。だからこそ、「生きるために」必要なことよりも、どうせなら「"楽しく”生きるために」必要なことを探してやっていきたいよな、なんて思った金曜日の夜。

ここの華金は20:30ラストオーダーです。


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もりやみほ
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