12侯 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
ふと気づいたら雨雲がもう頭上まできていて、「今にも降りそう」な状態。ざあっと降ってしまえば、あとはすっきりするけれど、降りそうで降らない時が一番もどかしい。
雷の音はむしろ好き。わくわくする。私には帰る家があるから。
雷が空を切り裂いていく様はいつ見ても美しくて、無責任にうっとりする。そろそろ見たいな。
余計なものへの関心がなくなってきている。からっぽの頭の中にふいに閃きが雷みたいに落ちてきたりする。
そんな時は全身がびりびりする。
そしてまた掘り起こす作業に戻る。無かったら、その場所には無いというだけ。違う場所にあるということ。だからなんにも無駄なんかじゃない。
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