不毛にもヴィルトュオーゾを諦めた最高峰のピアニスト

随分空いちゃったな。

久々の投稿はこちらの演奏。

ジョン カルロス マルティンス

ブラジル生まれのバッハ弾きと呼ばれた天才ピアニスト。
彼を、題材にした映画が数年前に日本で上映されてて
ミニシアターは私の地元になかったので遠くまで足を運んで観に行ったな。

その頃私はブラジル生活からアメリカ生活に移った頃で、まだブラジルが記憶に新しかった頃。

映画を見ながら思い出した!

あっ私この人の演奏聞いたことある!って。
そこはサンパウロから高速で1時間弱にある地方都市のショッピングセンター内に設置されている野外ステージ。ものすごい人だかりで
オーケストラとピアノの演奏がされていた。
にしても凄い熱狂で、聞いてみた。

あの人誰?

すると隣にいた人が
とても有名なピアニストだよ。

へー。とても素晴らしいとは言えない演奏なのに
本当に盛り上がり方が尋常じゃないわけ。

そのわけがこの映画を見てわかったの。

このピアニストは
手を怪我してほぼ動かないのよね。それで
第一線から退いたんだけど、
その後医療の技術の進歩によって
不思議なグローブが開発された
再びかれはピアノを弾くことができるようになったんだけど、ちょうどその頃だったのよね。私が見たのは。

ものすごい偶然に感無量。

数は多くないけれども、病気や怪我で
ヴィルトュオーゾを諦めてもピアニストとして活躍していける人たちはいる。

ロベルト シューマンもその一人。
彼もヴィルトュオーゾを目指してた。が、腱鞘炎により諦めた。にしても、彼の音楽はとてもユーモアたっぷりでヴィルトュオーゾ的楽曲が多いのはそのせいでもあるんだと思うけれど。

天賦の才能を授かった芸術家達は
それでも音楽に身も心も投身してその世界から抜け出すことも、諦めることも出来なかった。

才能とはそういうものだと私は思う。

ここにアップした曲は
アルゼンチン作曲家ヒナステラの超難曲とよばれる
ピアノコンチェルト。
#ヴィルトュオーゾ #ジョンカルロスマルティンス #ヒナステラ #天才 #ピアノ

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