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人の悪口を言っている時…



こんにちは、生徒指導コンサルタントの
こっさんこと、腰 美穂(こし みほ)です。
今日は人全てという大きなくくりでのお話を。

人に向けた言葉が自分の気分を悪くする?


人の悪口を言っているとき
どんどん気分が悪くなっていく
のを経験した事がありませんか?

気持ち悪い以外にも、もやもやする、
胸の奥が重苦しい、等々……。

良くない事を口にしている時に
このようになるのは、理由があります。
それは

脳は主語を理解出来ない

から。
簡単にいうと
「他人に言っていても、
自分に言っているようになっている。」
と言う事です。


自分事と判断する脳の仕組みを理解し、利用する


私たちの脳と体は、
普段何気なく使っている言葉に
日々、大きな影響を受けています。

例えば先ほど書いたように、
脳は主語を理解できない
という性質を持っています。

主語が理解できないということは、
貴方が話している内容が
「誰について話しているか」がわからない
ということ。
そのため、自分が発した言葉全てを
自分のこととしてとらえてしまいます。

ということは、人の悪口を言うと、
脳の中では自分が悪口を言われた時と
同じ反応をすることになるんです。

相手の悪口を言ったその瞬間、
脳は自分自身に悪口を言っていると判断し、
自分が傷ついてしまい、気分が悪くなります。
そして、より、人に対して攻撃的になります。
(自分が自分を無意識に攻撃している状態に
なるわけですから、逃げようがありませんね)

スポーツなどの試合でどうしても勝ちたくて

『あ~相手がミスればいいのに』
『相手のシュート、入るな ! 』

などと思うことがありますよね!
それは知らないうちに

自分で自分に呪いをかけている

ことになるのです。

🌱

先ほどの例を読んでいただいて、
少し勘の良い人は気が付かれたと思います。
そうなんです、反対に、

相手を褒めれば、
自分が褒められたのと同じ状態になる

んです!✨

プロゴルファーのタイガーウッズ選手は、
ココ一番の大勝負の瞬間、
”対戦相手が上手くいきますように!”
と祈るそうです。

相手という「自分」に余計な呪いをかけない!
自分をさまたげる思いが少ないのです
そのため、あれだけの成果を出せるのです。
凡人とは逆の思考なんですね。


時間がない現代社会で、脳の機能を活用するために


ここまではわかりやすい表現や例を用いて、
また微妙な表現は避けて説明してきました。
そのため仔細を欠く箇所が多少ありましたので、
改めて、脳の機能を詳細に書き出しておきます。

・何らかの現象や言葉によって感覚の入力があると、扁桃体によって、その感覚が「快の情動」か「不快の情動」か判断される。それに基づいて反射的、本能的に情動行動が起こる。

・情動行動までは原始的な脳による処理。この時点で主語の識別は出来ておらず、現象や言葉自体が危険なものであれば、自分のことでなくても本能的に「不快の情動」と判断する。

・人間で最も発達している大脳新皮質は、行動を本能的なものにまかせず、その場を読んで情動行動を抑制し、合理的な行動を起こす。その場を読む、ということは、主語をはっきりさせるということでもある。これは反射的で本能的な情動行動に比べて、場を読むために、少し時間がかかる。

・脳は主語を識別出来ないわけではない。しかし、識別するのに少し時間がかかる。

脳は全く主語を判別できないわけでは
ないのですが、時間がかかる。

ただ、今の社会は人の会話がどんどん流れて、
あっという間に次の話題に変わります。
一つのセンテンスを吟味し、識別する時間を
十分に与えられないことが殆どです。

その点を考慮すると、
ネガティブな思考での発言は
ほぼアウトと考えられるわけです。
 
冒頭に書いた人の悪口など、
ネガティブ要素を含む発言は
自分の心を良い状態に保てなくしていく。

それは対象が相手でも、自分でも
同じだと言う事。

そういう視点からも、
人に対して嫌な・意地悪なことを
言うことは良くないですね。


同じ使うなら、不安ではなく優しい言葉を


ところで、こんな言葉で
頭の中がいっぱいの人はいませんか?

「嫌われるんじゃないか?」
「拒否されるんじゃないか?」
「どうせ無理だろう?」

この場合の主語は自分だったり
相手だったり、様々かと思います。
悪口ではないし良いのでは?と
考える方もおられるかもしれません。

この場合は、先ほどまでの話とは
別の機能が影響します。
それは

言葉を記憶する機能

です。
(記憶してもらわないと
それはそれで困るのですが💦)

この機能はとても優れているため、
先ほどのような不安や懸念も
考える度に蓄積されていきます。
そして、それらが勝手に
その人の性格や行動の結果を
作っていってしまうのです。

無理だろうと思っているから
出来ないという結果が生まれる、
といった形で。

こんな状態で
私たちは成長するでしょうか?
前に進めるのでしょうか?

そう考えると、

「相手を好きになる」
「相手の話を肯定する」
「おそらく上手く行くと思う」
「お前なら絶対に上手く行くよ」

こんな風に考える脳にしておいた方が
絶対に得なんです。
 
日々忙しく1秒すら惜しいとは思いますが、
ほんの少し、振り返ってみてください。
 
あなたは自分自身に、
優しい言葉を発していますか…?

🌱

こっさん(腰 美穂)

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