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渡米1ヶ月前の気持ち
あれよあれよと渡米が決まって1ヶ月前になってしまいました。決まれば早いものです。
まぁ、一年も時が止まってしまっていたので、もうさっさと行きたい気持ちのが強いってのが本心です。
世界中が未知のウイルスにやられて、あっさりと全ての予定が真っ白になった一年前。
休校になって、渡米が突然延期になって、再渡航の予定も全くの未定になって。
我慢をして、諦めて、日々を淡々とこなす事にしか目を向けることができなかった日々も、動き出すと早い早い。
出発前に会いたい人がいる。
行きたい場所がある。
やっておきたいこともある。
だけど、この緊急事態宣言下で全ては思うようにいかない。誘いにくいし、フットワーク軽く出かけるのはいかがなものかと自ずとブレーキがかかってしまう。
そして、ほんの少し、心のほんとの隅っこに、出発に向けて真正面から向き合えない自分がいたりする。臆病な小さな小さな不安の種。
さまざまな準備に頭を働かせながら、心の隅では「いや待てよ、何があるか分からんぞ」とブレーキをかけて100%準備に没頭しきれていない。
いや、しようとしていないのか。
してるはずなのに、心が真正面を向いていないのか。どっちでも同じかな。
「わーい!よーし行くぞー!準備、準備ー!」となりきれず、どこか淡々としている。
私ってこんなだったっけ?
だって、もしまた予想もできない何かが起こって、直前で渡米が延期になったりしたら?
その悲しみに立ち向かう準備をしていなくてはいけない。
「あ、大丈夫。知ってましたよ。そうなるかもしれないって。分かってましたよ。うん。だから、大丈夫です。」
そう言えるように現実を直視せず斜め45度くらいの角度から様子を伺うように自分を作っていたりする。
どれだけ泣いても変わらない現実、ひとりぼっちで子供達を守る中で何度も何度も心臓がギュッと押しつぶされるような思いもした。
そんなことに振り回されて来た一年だった。
現実と向き合わない下斜め45度の姿勢は、いつの間にか身についた悲しみを正面から受け取らなくていい私なりの対処法なのかもしれない。
本当は100%の自分で向き合いたいけど、今さらこの心持ちは変えられそうにない。
不安に押しつぶされてしまうほうが怖い。
マイアミに着くまでは心から喜べないのかもしれないな。
守りに入る自分なんてあんまり好きじゃないんだ、本当は。でも、仕方ないから守りに守ってその日を迎えようと思う。
そして、マイアミ空港で思いっきり安堵のため息をつこう。
2021/2/26