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自分の思いを口に出すということ
保育の現場では、毎日いろんなことがあります。
クラスの子どもが、自分の思い通りにならなくて泣いていました。
私が「どうしたの?」と声をかけたら
「嫌だったの!」と返事が返ってきました。
「嫌だったね。何が嫌だったの?」と質問すると
「だから、嫌だったの!」と返答。
「何が」嫌だったのか。
その返事は返ってきませんでした。
この流れ、我が子でも同じような経験がありませんか?
何か自分にとって嫌なことが起こる
↓
嫌な思いをする
↓
泣いたり、暴れて嫌な思いを表現する
もちろん、嫌だった思いを外に表現することって、とても大事だと思うんです。
そして、それを受け止めてくれる環境があるからこそ外に表現できる。
我慢するのが1番辛いですもんね。
でも、外に嫌だったという思いを表現して、それで終わりでいいのか。
自分は何が嫌だったのかを言葉にしないと、自分のことが分からないまま成長すると思うんです。
もちろん、その嫌だった理由をうまく言葉にできないのが子ども。
「嫌だった」事実に、共感することももちろん大事だけれど、それ以上に「何が」嫌だったのかを周りの大人が代わりに言葉にしてあげる。
本人に分かりやすく伝えて、その後に
「◯◯が嫌だったね」
と、共感してあげる。
その経験を重ねることで、自分は何が嫌だったのかが分かる。
次に同じ経験をした時に「私は◯◯が嫌だったの!」って言葉で伝えることができるようになれば、人とのコミュニケーションを取ることがうまくなって行くと思うんです。
保育の現場にいると、そのような場面がたくさんあります。
自分の思いを言葉にしない環境のせいで、そのまま子どもたちは大きくなって行くと思うと、日本人はコミュニケーションができないと言われても仕方ないんじゃないかと思ってしまいます。
右並えでみんな同じ方向を向くことが美徳の日本。
いつまでそんな教育をして行くのか。
まずは子どもの頃から自分の思いを言葉にする練習を重ねて、それを言える大人になることの方が大切なんじゃないかと思います。
みんなと同じ方向を向くことで、自分の思いが言えないなんて、悲しすぎると思いませんか?
みんなと違う方向を向いて、私はこう思ってるんだ!って言葉にすることの方が、100倍良い未来を作ると思うんです。
そんな未来のために、乳幼児の時から、自分の思いを口に出す練習を重ねる経験をすることで、それが当たり前になる。
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」
と、自分の意見が言えて、相手にも聞ける大人になることで、そこからコミュニケーションが生まれる。
成長した時に、困ることが減りますよね(^^)
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