阿吽の呼吸なんて通用しない!International 保育園から学ぶ職場コミュニケーション
私の働いていたInternational Kindergartenでは、国際色豊かな人材が集まっていた。担任の先生は、全員外国人。日本人は私の他にもう一人というメンバーだった。All Englishの環境で過ごす環境が魅力的で、日本人のお子様の園児も多い園。
施設長だから英語がペラペラなんでしょう!と言われるのですが、お恥ずかしながら多少の留学経験があったものの、働き出したときは、ペラペラの”ぺ”くらいで、施設長にとるに足らない英語力。ネイティブと対等に話すためのリスニングも酷いものだった。
逆にそういうレベルだったからかもしれない。
施設長としてこのメンバーとチームづくりをするには、思っていることは誤解なく、的確に伝えたいし、彼らの思いや疑問もちゃんと知りたいし向き合いたい。ちょっとしたことでも、聞く、話す、感謝する。このチームの中で、誰よりも最強になろうと思った。
文化という違いもコミュニケーションを活性化させた。
日本の保育園が”普通”として行っている(特に衛生管理や危機管理、防災訓練、あと運動会の日本独特のプログラムなんかも!)ことは、海外メンバーからしたら、”ヘェ〜!”ここまでするんだ!”という驚かれることもあった。日本には日本のいいところはあるが、その”普通”は、子どもにとって、絶対正しいなんて限らない。施設長として初めて飛び込んだ保育園が国際豊かだったからこそ、そう思わせてくれた。
お互いを分かり合えるまで、時間はかかる。ただ、その時間をかける過程で、相手の文化や想いを尊重し、理解し、お互いのこれがいいね!のラインを見つけることができるのだと実感した。
日本人が得意とする、阿吽の呼吸。
そんなのここにはない!
むしろ、阿吽の呼吸がない前提だからこそ、お互い言葉できちんと伝え、コミュニケーションを自ら取るようになるのだ。
保育士の退職理由として、保育園での職場でのコミュニケーションで悩んで退職に繋がることも多いというデータもある。もちろん組織的な悩みも多いと思うが、まずは自ら最強のコミュニケーターになってみるとどうだろう。
聞く、話す、感謝する。
そして、相手が分かっている、理解してくれているという前提を無くして、コミュニケーションをとってみよう。
一人のコミュニケーションのエネルギーが輝くだけで、チームの雰囲気が驚くほど変わってくるもの。
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