シンガポールにきて、言語について思うこと
今年3月まで、インターナショナルキンダーガーテンで施設長として働いていた御林友希(みはやしゆき)です。
現在は、シンガポールで2児の子育てをしながら、日本の保育を芯から輝せたい想いで、日々発信をしています。
元職場である認可外保育園では、先生はすべて英語のネイティブスピーカーで、子ども達同士(8〜9割日本人の園児さん)は、全てを英語でコミュニケーションをとります。日本を俯瞰しても、なかなか教育プログラムもユニークな認可外保育園であったんじゃないかなと今でも思います。
日本では、英語に普段から自然に触れることができない分、あえて”英語”の環境を”作る”ことでしか、この多言語を伸ばすしかない状況が、現状の日本。自然な形で、覚えられる方法はないものか・・と。
シンガポールでは、4言語が、公用語(Official Language)とされており、マレー語、マンダリン(標準中国語)、英語、タミール語の4言語。
英語の次にマンダリン表記が多い気がしておりますが、いろんな看板の表示が、多言語が混じり合っているのがスタンダード。
何よりすごいなといつも感心するのが、首相であるリーシェンロンさんのスピーチからその多文化への配慮が伝わってきます。
コロナへ打ち勝つ国民への協力を促すため、未来へのロードマップを具体的に示すため、いつも素晴らしいスピーチをされる首相ですが、こちらの動画を見ていただいても分かるのですが、英語、マンダリン、マレー語と3つの言語で同じスピーチを繰り返されます。
どの言語も素晴らしい。伝える、伝わることの大事さに気づくことができます。
娘も、私の職業上、海外の先生と触れ合う機会も多かったのですが、
日本では、「英語は恥ずかしい」と言うことがしばしば。
「日本語で分かってくれるんだったら、日本語でいいじゃん」と。
おっしゃる通り。
これこそが、真意だなと思う今日この頃です。
シンガポールに来ると、英語を恥ずかしいと言わなくなりました。
伝えないと、伝わらないからです。
そして、日本語は禁止〜じゃないんです。
日本語でも英語でも、子どもにとったら、伝えないと死活問題です!
(4歳の息子は、おなかいたーい!(大きい方ですねw)とお腹を抱えるリアクションと日本語で訴えたそうです。Good job!)
伝えるための言語。
そのために、多言語を習得していると、たくさんの方とコミュニケーション取れて、仲間の理解もできるよね。
その感覚が自然と身につく環境はやはり魅力的だと思うのです。
そして、日本語こそ大切。
母国の言葉で、しっかりと木の幹をふとーく育てて、ちゃんと感情や想いを言語化できることこそ、人間力を育てるのではというのが私の考えです。
日本では、ALL ENGLISHの環境って、日本語を話すんじゃないよ〜という暗黙のルールが存在するようなことって多いと思うんです。英語を習得する機会を作り出すために仕方がないとは思うのですが、母国の言葉を愛せるって、とっても素敵だとやっぱり思うのです。
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