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きっかけ

色を意識したきっかけの話。

とはいえ、色は身近にずっといます。
意識してもしなくても。
例えば朝起きて着替えるときに色を意識する。
その日の予定に合わせて、お出かけならお気に入りの色を。次にそれに合わせるベーシックな色。
あれ?なんかこの組み合わせ変じゃない?なんてしょっちゅうです。
センスも知識もなく、なんとなく好きで40年ちょっと生きてきた私はこんなものです。

色の話をするにあたって、私の生態に欠かせない「好き」があります。

漫画が好き

幼少期から今までグラデーションはありますがずっと好きです。
学生時代は所謂オタクって……と、自分自身コソコソしなければいけないと思っていました。
ノートに落書きはいっぱいするんですけどね。
中学生までは絵を描いて遊んでばかりでした。
距離をとった時期もあったけれど、今はいい時代だな〜とほどよく楽しんでいます。

私と色の関係性に間違いなく密接に関わっているのがオタク。
今でこそ推し活なんて言葉があり、そこから推し色なんてものもあります。
でもそんな言葉がない時代から漫画やアニメのキャラクターの色に心を踊らせていました。

小さなキャンパス

私は爪が弱く、定期的にネイルサロンでプロのお世話になっています。
プロの方にも「こんなに薄い爪はあまりいない」と言われてしまう私の薄くて小さなお爪。
自爪だとペットボトルのラベルを捲るだけでも負けてパキリと割れて悲しい。痛い。
だからプロのお世話になるのは医療費だ!とパートナーには言い訳してます。
別に反対されているわけではないんですが、なんとなく言い訳してしまう。

数軒巡って出会ったネイリストさん。
施術もお上手で浮いてきたこともなく、デザインも毎回ステキに仕上げてくれます。
複数混ぜて新しい色を生み出すのは魔法のようでそれを眺める時間が大好き。
私では思いつかない組み合わせの色と色がピッタリと小さな爪に絵画のようにおさまる。
できあがった瞬間毎回感動し、しわしわな自分の手なのにずっと見つめてしまうほど嬉しくなる。
爪って視界によく入りますもの。

ここでオタクの話に戻ります。
オーダー「好きなキャラクターのイメージで!」
痛ネイルではないんです。
イメージ、概念、好きなキャラの担当カラーを取り入れて。
ぱっと見わからないけど、私だけがわかる。
同じキャラが好きな人に説明したら伝わる。
そんな自己満足概念ネイルを「映画を観に行くから」「イベントがあるから」と、ついお願いしてしまう。
そして毎回大満足の仕上がりにしてくれる。
ちなみに最初からこんなお願いをしていたわけではありません。
ちょっとずつ、施術の間にお話をしながらお互いに「あ、この人オタクだ」と探り合って、関係性を築きました。


舞台イメージ

先日もいつも通りお店にいきました。
タイミング的にたまたまやりたいキャラも作品もなく、たまには自分の好きな色にするか、となりました。
その時に「あれ?私自身が好きな色ってなんだ?」と困ったんです。
ネイルに限らずここ数年、もうずっと色を選ぶ場面では好きなキャラクターの色ばかりを選んでいる。
その前はどうだったっけ?
友達に言われて選ぶようになった色、親に言われて選んでいた色、他にも色んなきっかけで選んでいた色達。

純粋に自分がただ好きな色がわからなかったんです。

それが改めて自分と色を意識するきっかけになりました。

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