#40 うつくしき憩いの川
インドの同僚から鶴見川が美しく、憩いの場所であると言われて衝撃をうける。
鶴見川は昔、汚染された河川として有名なことがあった。
そのことを知っていったので、正直流域に住んでいながらいままであまりよい印象はなかった。
それにしても、いや日本にはもっと美しい川があるということをみせたい衝動にかられ、いやいや鶴見川が美しいなんておかしいと反論したため、彼らが逆に衝撃を受けている。
自分は石川県金沢のうまれでよく子供の頃、川へ釣りにも行っていたこともあって何か変なこだわりもあったかもしれない。
あるとき、そのインドの同僚を富士山の伏流水と柿田川へと連れて行った。まあ半分自己満足であるが、思いがけず柿田川へとつながる小さな小川ではカワセミがいてそれを撮影する人たちもいた。
柿田川はもちろん伏流水なので青みがかった美しい水であったが、彼らの鶴見川への愛はゆるぎなかった。
それはそれこれはこれなのだ。
自分も昔の印象に凝り固まっていたので、ちゃんとありのままの姿を見ようと心がけ、最近はよく通り掛けに橋の上から鶴見川と電車と月をセットでiphoneから撮影したりしている。
確かに美しい。
ラジオでは、最近東京でカワセミがくるようになったと伝えている。
WEBで改めて調べると神奈川でもカワセミスポットがあちこちにあるらしい。
インド人のおかげで、私の頭の中はアップデートされた。