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何事も相手がいて初めてできること。

たしか私の誕生日ぐらいだったと思う。

ふと、友達がいることって当たり前じゃないんだな。と思った。

多分それは誕生日を祝ってくれるだろうと思っていた友達が当日に祝ってくれなかった時に感じたことだと思う。

いつも一緒にいる子たちだからきっと祝ってくれるだろうと思っていた。

コロナで難しいけど、たぶん。

でも結局その子たちではない別の子がサプライズをしてくれた。
予想もしてなかったのですごくうれしかったし、めちゃくちゃ喜んだ。
でもどこかですごく寂しかった。

ああ、私ってそんなもんなのか。と。

私は祝っても相手はそうでもないのか。と。

でも、そう感じるのと同時に
私は何を求めているんだろうという疑問がでてきた。

私はどこかで”友達の誕生日は祝うのが当たり前”みたいに思っていたんじゃないか。私の友達でいてくれる人達は当たり前に存在しているように思っていたのだと思う。

こんな自分勝手な考えに自分で引いた。
20歳になってこんな稚拙な考えを抱くなんて。

私はどこかで
友達はいてくれて当たり前。
自分のために何かしてくれるのが当たり前。

と思っていた。
そんな勝手な”当たり前”を他人に押し付けていた。

でも気づいた。
私と関わってくれる人がいるのってすごいことじゃないか。
私と友達でいてくれること自体がすごい。それ自体に感謝すべきなのに。
当たり前なんかじゃない。と強く思った。

そこからちょっぴり、他人に対する気持ちが変わった。
家族、友達、先生…

今までリスペクトしていた”つもり”になっていた気持ちを改めた。

短い人生の中で一人一人との出会いが奇跡で、出会った人の中で私と交流があるなんてもう運命だと思う。

だから

「何事も相手がいないとできない。だからありがとう」

という言葉に出会ったとき、私の中にすっと入ってきた。ずっと考えてたことだからかな。

どんな時も、そう言える、思える人でありたいと思った。

人との出会いの一瞬一瞬に思いを馳せ、その人達との時間をやさしく温かい気持ちで過ごせるような、寄り添っていけるようなそんな人になりたい。


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