【課題2:ひとりマーケティング】
パッケージ、2つめの課題です。今回はマーケティングの課題なので、パッケージデザインだけでなく商品企画に興味ある人におすすめです。飲料を購入しないといけないですが、1つのコンビニで十分揃うので無理しないでくださいね。
用意するもの
ドリンク(同種類のもの2〜4本、別メーカーのもの推奨)、ガラスのコップ、筆記用具。
今回はカフェオレ。実はこれオレンジジュースが定番だったんですが、最近コーヒーや紅茶関係が充実していて同種類のものが見つかりやすかったので。
観察してレポート
商品を用意したらまずは観察。容器の形状、正面、裏面の詳細をプリントに記入していきます。事例はクラフトボスを記入しています。比較が目的なので今回はポイントを絞って記入するんですが、それでもそこそこ多いです。
ちなみに、4段目の「分類表記」には決まりがあります。
「内容量100g中のコーヒーの生豆分量によって分類表記があります」/サントリー
乳飲料についてはこちら/グリコ
裏面も記入します。
クラフトボスで記入してみました。
商品コンセプトも考えてみる
正面、裏面情報を書き込み、商品の理解を深めていけば、商品コンセプトが浮かび上がってきます。どのメーカーも他社商品を意識して作っているので、どういう差別化をしようとしているか、ターゲットはどこか。
正解はありません。自分なりに考察することが大事です。
実食
商品をずっと眺めていると、「これ美味しそう」「これが飲みたい」と優先順位ができてくると思います。そこでいよいよ実食!透明のコップに少しずつ入れて飲みます。香りも感じてティスティング。たくさん入れると気分悪くなるので注意です。
微妙に色も違いますね。
実食した感想も忘れずに書き込みます。飲み過ぎに注意して!だんだん何の味かわからなくなってくるのは、普通です。開封したドリンクは早めに飲むようにしてね(一人暮らしの人は買う本数を減らしましょう)。くれぐれも無理しないでください。
ライバル商品のパッケージを分析することでいろいろと見えてきますよね。デザインには全て理由があるのです。
パッケージから世界が見える
ここからは番外編。パッケージデザインは世界と繋がっているのが1本のカフェオレからわかります。まず原材料に注目してください。クラフトボス、最初の牛乳は国内製造とありますが、2番目に書いてる砂糖はどこから来るのか?3番目のコーヒーは?
こんなときネットは本当に便利ですね。
最近の砂糖の輸入動向/農畜産業振興機構
コーヒー豆の輸入事情/AGF
こうしてみると、砂糖はタイやオーストラリアから、コーヒーは南米から来てる可能性が高いと予想できますね。ではPETの原料は?と考えると、ほんとに世界中から物を集めて出来上がってる。どれかひとつでも欠けると商品ができないのです。
ということは、例えば原材料の産出国に有事があれば、それは対岸の火事ではなく自分の生活に関わってくるということ。過去の震災やSARS、鳥インフルでも商品やそのパッケージに影響がありました。もちろん今回も同じです。
身近な商品から世界が見えてくる、それもパッケージデザインの奥深いところです。
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