「新月の日」ツォクの、お知らせ ※無事終了(6/29)
本日6月29日はチベット暦四月三十日で、新月および布薩日と規定されています(今年の四月三十日は閏日で2つ重なっており、本日は2番目)。
またこの日は、釈迦牟尼仏の御縁日という吉祥日です。
月4回のツォク(チベット暦十日・十五日・二十五日・三十日)の規定に従いまして、夜9時より新月のツォク供養(ガナチャクラ)を伴う一連の儀軌を厳修します。
新月の日といえば、浄化行です。1ヶ月(旧暦)の滅罪・禊をしてから、新しい月へと臨みましょう。
サカダワ月の最終日にあたるため、本日も福徳は一千万倍に膨れ上がると信じられています。
今回もサポートいただければ、本日の供養に充てます。
ご賛同者に対しては、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。
※ツォク供養については過去記事「ツォク供養の、全体像(その2)」等をご参考ください
(更新 6/30 3:00)
午後9時半より開始しました、新月の日のツォク供養を伴う一連の儀軌は夜12時過ぎに無事満行しましたので、ご報告いたします。
今回もサポートいただきましてありがとうございました。
今回初ですがPayPay経由でいただいた分についても、お供物・御神饌として使わせていただきました。
一ヶ月間のサカダワ(福徳一千万倍)の最終日ということで、潔斎や布施行に勤しまれていた方に随喜いたします。
今日は新月で特に浄化や滅罪に適していますので、午後9時半からは「寂静忿怒百尊の滅罪行」を修しました。
今回も皆さまと皆さまの御先祖・水子さんや近親者の御霊に加えて、露・烏の戦争の犠牲者や、ミャンマーでの犠牲者の慰霊と浄化も行ないました。
この滅罪行は特殊で、故人を浄化する極めて強力な行であるのと同時に、私たち自身が死に際して体験することを前もって直接体験しようというものです。
『チベットの死者の書』が有名ですが、そこに書かれているとおり、臨終で私たちの肉体の機能が停止すると、肉体を構成する五大元素がその本質へと還っていくとされます。すると生前の業の力によって「ロック」がかかっていた規制が、ことごとく解除されていきます。
その瞬間、私たちには想像もつかない衝撃が襲います。
煩悩というロックから(一瞬でも)すべて解放された、むき出しの清浄な心(つまり解脱の境地)に触れてしまうというのです。
ここで、ほとんどの人は気絶してしまいます。
しかし修行者はこの衝撃にあらかじめ備えようと、生きているうちから特殊な方法で曼荼羅を身体に現出させ、それを本来清浄な曼荼羅に近づけていくのです。
そして最終的には、生前でも臨終でも本来清浄な境地にとどまることで、私たちの罪業も清浄になる(=解脱する)というわけです。
今日はサカダワ月最後の日でしかも布薩日だったこともあり、いつも以上にパワフルな行になりました。三界衆生の罪業とその習気が浄化されることを祈念しました。
最後に御礼のツォク供養を午後11時すぎから修して、諸願成就と護法尊の御加護を祈念しました。
智慧の灯明は、翌朝の夜明けまで灯し続ける予定です。
異常気象というか、梅雨が短くいきなり猛暑続きの日本列島です。
7月はさらにこれが深刻になりそうです。
雨が適度に降って穀物が豊かに実るよう、天候順調を祈念すると共に、まだ減少の兆しをみせない感染が早く終息するよう、祈念いたします。
7月7日はチベット暦五月八日で薬師仏の御縁日ですので、薬師仏の特殊な法要を執り行なう予定でおります。
また7月9日はチベット暦五月十日でグル・リンポチェの御縁日ですので、「リクズィン・ドゥーパ」(グル・リンポチェのツォク供養)の儀軌を修する予定です。近づきましたらこちらでお知らせする予定です。よろしくお願いします。
※参考記事:「2022年7月~9月の、行事予定」