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負荷心筋シンチグラフィを受けてみた。

3年前、父が心筋梗塞で突然死した。健康的な人で、何が原因だったのか、家族の誰も分からなかった。

私は数ヶ月前、人間ドックのような検査を受けた。心電図で、STーT変化という結果だった。かねてより、就寝中の徐脈も気になっていた。医師には、脈を測れる腕時計を過信して心配しなくてもと言われていた。しかし、思い切って医師に相談すると、まず、心臓エコーを撮ってくれた。

まさかの結果に。心臓の動きが弱っている面積が、色分けされていた。これほど、広範囲に心臓が弱っていたとは。そして、負荷心筋シンチグラフィ検査を受けることに。

当日は、事前の説明に従って、自転車を漕げる運動靴を履いて行った。ところが、腰椎すべり症であることを告げると、自転車は漕がないことに。そして、一度刺した点滴針を、そのまま腕につけたまま心臓を撮影するという。撮影台に横になるため、運動靴を脱いだものの、針の刺さった腕が曲がらず、撮影後に靴紐を結べなくなった。本当に、これが通常の検査なのか・・・

500mlの水を持参するよう、事前に説明があり、重くてかさばるペットボトルを持参していた。しかし、水は用意してくれたので不要、点滴針のついた腕で、脱いだコートとペットボトルを持つのは大変だった。

体内に注入した薬剤は、大変、口が乾くもので、口の中の上顎が完全に乾いた。口の中が乾燥するのは、人生で初めてだった。注射の効く速さは、10秒程度。わずか10秒で、舌に苦味を感じた。唇の内側がただれた。医療行為とは、恐ろしいものだ。

シンチグラフィの結果は、まだ出ていない。唇の内側の皮膚も、まだ回復していない。一方、父の死から、死ぬことが怖くなくなった。父のもとに行けるから。一日一日を、最期の日になってもいいよう、生きていきたい。




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