夏から秋にかけて起こる頭痛の特徴#2
涼しい風が吹いてきてトンボも飛ぶようになってきましたね。
夏から秋にかけて季節の変わり目を感じます。
そんな時期に多い頭痛があって知られていないのでご紹介してみますね。
夜寝ている時に急に眼をえぐるような激痛が
多い方で1日に8回もまとまった期間にでてしまう
群発頭痛という状態があります。
この群発頭痛の特徴はまとまった期間に
激痛で横になることも難しい頭痛で目がえぐられるような痛みで
痛みと同じ側の目から急に涙が流れたり
眼が充血したり顔の片側に起こる激しい頭痛になります。
痛みの出る場所によっては歯の痛みと思って歯を抜いてしまう方もいるほど
ただ抜いても改善しないので頭痛外来に受診しましたという方の中に
群発頭痛だったという方もいらっしゃいました。
この群発頭痛は男性の方が女性よりも3倍も多く
アルコールが誘因になりやすいので
群発期にアルコールを飲んで出た!となる人もいます。
では実際の治療にはどのような物があるのでしょうか?
大きく分けて2つの治療があります。
1つ目の痛みがある時の急性期治療と
2つ目の頭痛を起こさなくする予防治療があります。
1つ目の急性期は高濃度酸素やスマトリプタン皮下注射や点鼻薬が有効で
突然深夜に起こる方には在宅注射もあります。
2つ目の群発期の予防治療には別の病気でも使われている
ベラパミルという薬や、バルプロ酸、ステロイド剤といった
内服する薬が使われています。
いろいろな情報が巷に溢れていますが一番大切なのは
自己判断ではなく頭痛専門医に診断をしてもらう事が
有効な治療に繋がっていく近道になります。
季節と頭痛の関係性で代表的な群発頭痛を挙げてみました。