男女に学力差はあるのか?
表題に関する記事を書こうと思ったきっかけは、2日前。
東京は天気が悪く、最高気温が5度と非常に寒い天皇誕生日。
青山を歩きながら、歩道橋を渡ろうとしたとき、歩道橋を降りてくる20代前半の女性二人組が、以下のような会話をしていた。
女性①「彼女は、男よりも頭がいいいから」
女性②「確かに」
その瞬間、違和感を感じたが、特に考える事なく帰宅。
その後、ふと先ほどの女性の発言
「彼女は男よりも頭がいいから」の違和感が
「男」という一般名詞にあることに気が付く。
仮に「彼女は、彼より頭がいいから」なら違和感は感じなかった。
違和感を感じた理由は、彼女達の価値観の前提には
「『男』の方が頭がいいという前提」が存在しているのだ。
この「男女の学力」について、印象に残っている調査がある。
OECDのPISAである。
PISAは、15歳を対象に「読解力」「数学的応用力」「科学的応用力」の3分野を調査するもの。
この調査は、3年に1回の頻度で行われている。
直近では、2022年に実施されており、
日本は81か国中、
読解力は3位
数学的リテラシーは5位
科学的リテラシーも2位
と2018年調査と比較し、順位を上げている。
PISAでは、学力に関する各地域比較とともに、様々な観点から考察を加えているが、その中に「男女の学力差」について触れている項目もある。
OECDは以下のように男女の学力差について考察を加えている。
「学業成績の男女格差は生まれつきの能力差ではなく、男子と女子の両社が持てる能力を十分に発揮し、自己の社会の経済成長と福利厚生に貢献できるようにするためには、両親、教師、政策決定者、オピニオンリーダーが一致協力する必要がある。」
つまり、学力には「環境」が大切という事。
私も、この分析結果に同意する。
日本は歴史的にも「男子たるもの」「女子たるもの」が色濃く形成された文化を持つ。
現在、多様性が叫ばれ、様々な価値観が受け入れられる中にあっても、はやり日本の価値観はまだまだ変わっていないのだと、20代前半と思われる女性たちの会話を聞いて痛感する。
そういえば、数カ月前、「女は社長としては成功しない」と、同じ女性から言われた事があった。
彼女は、家庭環境、大学中退、銀座でのホステス勤務での挫折、整体師としての独立での躓き、ヌードモデルと、様々なコンプレックスを抱えている人生を歩んでいる。
しかし、彼女は自身のサロンのブログでは、正反対の事を言っている。
彼女の発言、建前と本音、こうした環境から形成された価値観によるものだと感じる。
彼女の価値観は否定しないが、もし私が彼女だったら生きづらいと感じているだろう。
すべての人が、
幸福度を増す生き方を、社会として形成していきたいと強く思う。
具体的な手段は、模索中である。
言うだけでなく、行動できる人間に!
まずは知識をつける!
そのための、「学びの年」
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