大晦日のホテルにて「THE 有頂天ホテル」
先日の話になりますが、推しこと儒烏風亭らでんさんの配信にて映画「The 有頂天ホテル」の同時視聴配信というのがメンバー限定でありました。今日はその映画に関して書いていこうと思います。
この映画は三谷幸喜監督の映画で舞台は大晦日のホテル。年が明けるまでのわずかな時間にホテル内でさまざまな事件が起こります。解決に奮闘しようと支配人をはじめ多くの人が動きますがそこにトラブルが重なっていき・・・。いろいろな物語が交錯していく喜劇といえる作品です。
こうしたリアルタイムではないにせよ同時にいろいろなことが起こるタイプの作品というのは自分の中で結構好きです。
このタイプで一番最初に思い出すのはドラマ「24 -twenty four-」。こちらは完全なリアルタイムサスペンスですが、それと同じワクワク感というのを感じました。
あとは小説で言うと内容の方は少しうろ覚えになりつつありますが恩田陸の「ドミノ」とかもそうですね。東京駅を舞台にいろいろな登場人物が動き回る様子は有頂天ホテルと同じように喜劇でとても楽しい記憶があります。
ちなみにこのドミノ、2020年にまさかの続編が出ていました。これも少し読みたくなりました。
と、脱線しすぎたので話を戻します。今回の作品を見て思ったのはメインでも脇役でも。どの登場人物でも輝いて見えたというのがすごく印象に残りました。序盤の垂れ幕の業者もそうですし、ラストシーンでの振り返りを見るとあーあの人いたいたというのを鮮明に思い出されます。
あとは特徴として言えると思いますが、カメラの手前側で本筋の話をしている中で後ろ側では別の出来事が起こっているシーンが多かったように思います。普通後ろはピントをボカすものな気がしますが後ろでも動きがあることで同時に起こっていることを印象付け、大晦日のバタバタ感がより演出されていてとてもいいなと思いました。
と、ざっくりながらも書いてみた「The 有頂天ホテル」。映画はこの前の「CURE」以来ですが、とても素敵で温まる映画でした。このストーリーを通じ人それぞれが何かを取り戻している様子を見ると、何か活力みたいなものが得られるような気がしますね。