作者と作品の共同生活 富山ガラス美術館
まだまだこれを書いているときは帰省のUターンラッシュの渋滞真っ只中ですが、覚えているうちにゆるく書いていきます。
ということで今日は帰りの寄り道として富山ガラス美術館に行ってきました。ここの特徴はなんと言っても縦線が強調された建物デザインにあると思います。
そして中にはいるとはたして上はどうなっているんだろうと思わせるエスカレーターと木材の融合。
そして癖のある文字案内。図書館も併設されており、勉強真っ最中の学生が新年から多数いらっしゃいました。
さて、肝心の展示はというとガラスの作品がメインで展示されていました。
アートにこうして積極的に触れてからのはじめてのガラス作品ですが、なんというか作品と作者の対話を感じる作品が多かったように思います。
そもそもガラス作品というのは吹きガラスに代表されるように最初にガラスの原型を用意してそこから吹き込み、度重なる調整のもと色合いや形を決定し最後にカットするまで短時間ながらも濃密に作品と向き合い続けることになります。
この作品と強く向き合うという行為はまるでガラスと人との共同作業、もっと言えば共同生活といって良いでしょう。そのぐらいの濃密さを感じました。
また今回は展示室ごとにいくつかのテーマが別れていました。
あるところではガラスという素材に対して抽象的ながらもここまで表現できるのかという驚きがありました。幾重ものガラス作品が積み上がったとき、そこにあるのは作者の作品性とガラスという素材を活かした半透明な世界の結晶です。普段全く興味がなかったものだけに普段と違うものを見れたように思います。
そして後者の作品展では写真がOKなものが多くありました。
こちらでは前者のものとは違いガラスの作品に対する可能性が面白かったです。
例えばこの作品は「サイコ」と呼ばれるものですが、穴の空いた部分を覗いてみると混沌とした世界を見ることができます。
ガラス作品特有のマーブルのような模様の付き方はなんだか深淵の世界へ誘うかのようです。
ということで帰省のついでに寄った富山ガラス美術館でした。ガラス細工という新たな一面や図書館も含めた近代建築に興味のある方におすすめです。
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