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手作りの美、自然の美「民藝展」
最近タイミングというかいい感じに情報が入ってきたこともあり、美術に関するモチベーションが上がっています。
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そんなモチベーションが上がった勢いで訪れたのが世田谷の砧(きぬた)公園内にある世田谷美術館です。元々先日の「5 cache challenge」でこちらの公園に訪れたのですが、その時にポスター「民藝展」というのを開催しているというのを知りました。
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民藝というのは伝統工芸や産業工芸といった区分の一つというイメージのもので、伝統的なものでありつつも手作りで誰でも使える品々というものになります。
そんな民藝は言葉でしか知りませんでした。というよりも昔に見たことがあるかもしれませんが、その時は言葉を知らないで見たように思います。そこで、言葉を知ったうえで今回改めて見てみよう!ということで今回の訪問に至りました。
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実際いろいろな品々を見て思ったのは環境の美というか日常に溶け込む美であるということです。それぞれが手作りな品物であるものの、アートのように存在だけの美だけではなく、使ってこその美というのを品物を見て多く感じました。
またこうした美について思ったのはどこか抽象的なものであることです。例えば印象派をはじめとした絵画には色使いや描写といった直感的なものを感じます。
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しかし民藝というのは意識的に作ったものというよりは作った人から溢れ出てくるものであり、作っていくうちに無意識化の自然な結果として美が出てきたものです。そのため理解というのにはどこか抽象的な雰囲気を感じますし、どこが美なんだと言われると漠然とした感覚にしかなりません。
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といった感じで見てきた民藝の美ですが、これらを見て思うのは食器や道具に対してさりげなくともこだわりを入れていきたいなと思いました。それらが民藝でも大量生産品でも構わないのですが、見た目はなんでもなくとも実は・・・みたいな形で持っておきたい。
理想をいうなら民藝の品をと思いますが、実家暮らしにつき特にそういった民藝での品を揃える理由がないことと、値段を見ると「うっ・・・」と思ってしまったことから気持ちはあるんだけど・・・状態です。手作りだし、今回いろいろな品々を見ていいなと思いましたが、現実の壁がどうも高いですね。
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