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半沢直樹は「現代の歌舞伎」だった

今日も今日でゆるやかに仕事。月末が近いということもあってか、数というよりは一つ一つの密度が濃かったように思います。

さて、今日書こうと思うのは半沢直樹について。前回、見てはいないにもかかわらず断片的な知識がどんどん入って来るという話を書きましたが、あれから数日。とうとう半沢直樹を見ました。

使ったのはアプリおよびウェブサイトからのサービスになっている「TVer」というもの。なお無料視聴の有効期限が「2020年9月27日 20:59まで」だったというのは少し面白かったです。

そして肝心のどれを見たかというと、1話・2話、そして「い・ま・じゃ・な・い」を始めとした話題になった名言のシーンです。これは時間的な制約があったので必要最小限のところを見たといったところです。

ということで断片的な知識しか持っていなかった人が見た感想ですが、出ている役者さんも含めてこれは原作を元にオリジナリティが存分に入ったコメディであると同時に「現代の歌舞伎」だと感じました。

理由としては重要なシーンでは特にこれでもかと強い表情を出すことがあげられます。歌舞伎ではそこで止めが入ることがありますが、現代の歌舞伎ではそういうことはありません。

しかし「詫びろ・・・わびろわびろ詫びろー!」といったように繰り返し言葉を発揮する、あるいは叫ぶことで実質的な「止め」が入っていました。

これはもう完全に歌舞伎であり、見得です。歌舞伎では一人ひとりが見得を切ることがありますが、そこは現代の歌舞伎。同時に何人もの人が見得を切るという通常の歌舞伎ではありえないことがおこっていました。

このように複数人が見得を切るとどうなるかというと、まず画面がうるさくなります。画面がうるさくなると映像的にはとても疲れるはず。しかしこれはコメディという建前ができていることで、うるささを笑いや面白さにつなげていました。

またこれは見ている印象ですが、複数人による見得を切る重要なシーンでは役者同士が争っているようにも感じました。この争いが映像を通じて視聴者にも伝わり、その結果どちらにも「映え」が生まれ、見応えや面白さにつながっているのだと思います。

ということで、ちょっと違った視点かもしれませんが、自分が思ったのはこのような感想でした。なお最終話を見るかといわれると時間的な事情がありリアルタイムでは見ることはできないと思います。おそらく両親は録画をすると思われるのでそれで後日見るかもしれません。

しかし面白さは十二分に伝わりましたし、なぜここまで盛り上がっているかもより理解できたので、その点では見て非常に良かったと思います。

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