myself
絡まり合い もつれあった
線は いつの間にか鋭利な刃物へと変わり
解こうとする者を 傷つける
それが例え 自分自身であろうとも
心の隅に巣食う 得体の知れない「何か」は
いつしか不安と焦りへと変わり果て
自分自身を苦しめ始める
何故自分に傷つけられなくてはならないのか
何故自分に苦しめられなくてはならないのか
何故自分だけがこんなに辛い思いをするのか
何故自分はこの世の中に生れ落ちてきたのか
人生の折り返し地点は とうの昔に過ぎ去った
それでも自分がココに居る意味を見出すことは出来ていない
誰かのためにココに居るのなら それは誰なのか
何かのためにココに居るのなら それは何なのか
何度も彷徨い歩き続けた 迷路の出口は
本当に有るのかすら怪しく思え
いっそ諦めてしまえば 楽になれるのに
不器用が故に 諦める事すら出来はしない
死する時に 満足だったと
死する時に 充分だったと
死する時に 幸せだったと
死する時に 愛していたと
思う事も 言う事も
出来ないまま 未練を残したまま
気が付いたら 一線を越えて
遙か下から 地上を見上げるのだ
藻掻き苦しみ 悲しみ 蔑み
自分の役割を知ることも出来ぬまま
自分の役割を全う出来ぬまま
自分の存在意義を理解してしまうのだ
二度と元の世界に戻る事の出来ぬ場所へ来て
漸く自分自身を理解する事が出来るのだ