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垣根を超えた人達による知恵出しの場
日本には課題が山積しており、このままの延長戦上に明るい未来はない(下図参照)。労働人口が極端に減り、あらゆる業種業態で人手不足となる。その一方で、買物弱者・移動弱者・医療弱者・介護弱者が今よりも拡大していく。しかも、そういう方々を救っていくだけの財政的余力はこの国や地方自治体には残されておらず、2050年頃までには財政破綻になる可能性が極めて高い。
また、我々の生き方・働き方もこれから大きく変わり、もはや就社する時代は終焉を迎えつつある。ロボットやAIの高度化によって、我々の多くの仕事は置き換えられ、”構想を練る”とか、”付加価値をつける”といった知恵出しの部分が我々の仕事の中心になるだろう。つまり、我々の投下する領域・時間がかなり限定されるということである。それは即ち、我々の知恵を一つの企業や領域だけに費やすのではなく、色んな領域やコミュニティにもっと使えるようになるということを意味している。
そう考えると、これからは複数コミュニティ(企業や団体)に所属する時代が来るだろう。さらに、様々なコミュニティで肩書や過去の栄光に頼らずにパフォーマンスを発揮できる人が活躍する時代が来るだろうと私は思っている。
CLUB RIGHT HANDのコンセプト
そんな時代的な背景もあり、新たな知恵出しの場として、1年前にオンラインサロン「CLUB RIGHT HAND」を立ち上げた。目的は大きく2つ。一つは、サロンメンバーの抱える課題を解決していくこと。もう一つは、日本の課題を解決していき、日本をちょっとマシにすることである(下図参照)。
このオンラインサロンを1年間運営してきて思うのは、間違いなく、自分達だけで考えるよりも良質なアイデアが生まれるということ。固定化されたメンバーだけで知恵出しをやるよりも、違うバックグラウンドを持った人達が議論した方が画期的なアイデアは生まれやすい。
現在、サロンメンバー127名(スタッフ・オーナーやゲスト招待を含む)いるが、もっと増えてくれば、もっともっと良質なアイデアが生まれてくるだろうと思う。
サロン内の覗き見:お悩み投稿
では、CLUB RIGHT HANDのサロン内の様子を少し見ていきたいと思う。様々なトピックが立てられているが、メインは「12. お悩み投稿」である。サロンメンバーであれば、誰でもこのトピックを使って、他サロンメンバーから知恵をもらうことができる。一つのお悩みに対して、大体、15件~50件くらいの意見が集まっている。
お悩みは多岐に亘っている。例えば、①新規事業や新サービスに対する知恵出し、②オンラインでの営業方法のポイント、③新型コロナの影響で困る事業を救う方法、④イベントや店舗への集客方法、⑤リモートワークでの工夫、⑥30年後の未来の妄想、⑦転職する際の面接の仕方 などなど。一般的なテーマから、個別具体的なテーマまで、様々な知恵出しを実施している。
サロン内の覗き見:プロジェクト
継続して議論をしていくテーマについては”プロジェクト化”している。現時点(8/9)では5プロジェクトが立ち上がっている。サロン内での議論に加えて、ZOOM等で興味関心があるメンバーが集まり、議論をし、方向性を導出している。
具体的にどんなプロジェクトなのかを少し共有していく。
①農業経営の課題解決:農業経営の大きな課題は、利益率が低いことである。複雑な流通構造になっており、流通コストがめちゃくちゃ高い。だから、農業をやろうという若者が少なく、年々農業従事者が減っていっている。親が農家をされていて、そんな状況を何とかしたいというサロンメンバーが立ち上げたプロジェクト。農業経営における課題を深掘り、真因を特定し、打ち手を具体化した。今は、サービス・ビジネス設計をしている最中である(下図参照)。
②つくばPJ:つくばの古民家を買い取って、宿泊施設として今年オープンされたオーナーの事業を「応援したい」というサロンメンバーが立ち上げたプロジェクト。オープン記念にも参加し(下写真参照)、先日は”メイキット”と呼ばれる「まちなか発想ゲーム」をしながら(下リンク参照)、つくばの魅力を発見し、効果的にマーケティングする方法を議論した。
http://makeit-game.mystrikingly.com/
③お城を建てるPJ:日本の伝統工芸も農業と同様に、職人の仕事がどんどん減り、次の世代にその技能が伝承されていかない状況にある。そんな状況を「何とかしたい」というサロンメンバーが立ち上げたプロジェクト。お城を建てることで職人の仕事を継続して担保できるような仕掛けを考えている。リアルにお城を建てるというのは、資金力も必要で、壮大なテーマではあるけども、非常にワクワクする。先日、第1回目の知恵出しを実施したところ(下写真参照)。
④自叙伝PJ:日本の中小企業の経営陣が第一線から退く時期に近づいていて、それまでの軌跡やノウハウが次の世代に引き継がれず、黒字倒産する企業が増えてきている。そのような状況を打破するためにサロンメンバーが立ち上げたプロジェクト。ビジネスプランとして纏めて、ビジネスコンテストにも参加する予定である。
⑤ODUS PJ:ODUSさんの品質のいい新商品をどのようにマーケティングしていくかを議論し、戦略を練って実行していくプロジェクト。ODUSさんは魔法の糸からできた、”おとなのリラックスウェア”を作っている会社で、最初はSPRINTという手法(3日間合宿)を使って方向性を決め(下図参照)、継続して議論を実施している。
基本的にはサロンメンバーの「これを解決したい」という想いに応える形でスタートし、プロジェクト化している。
サロン内の覗き見:コンテンツ配信(テキスト)
毎週各シリーズ担当が数千文字の記事を配信している。①コンテンツマーケティング、②お金にまつわる話、③ビジネスモデル、④偉人の言葉、⑤ルーキー養成講座、⑥役に立たない噺、⑦うなぎの寝床、である。
サロン内の覗き見:コンテンツ配信(動画)
今年の8月より動画コンテンツの配信を開始した。経営者や経営コンサルタントとして培った経験やノウハウを公開している。今後は毎曜日テーマを変えて、配信していく予定である。月曜日:メンタルと人間関係 、火曜日:営業とマーケティング、水曜日:人生と哲学、木曜日:ビジネススキル、金曜日:ビジネスモデル、土曜日:キャリア、日曜日:お金の話 としている。
元々動画コンテンツを配信する構想はなかったが、本サロンを「日本一のオンラインサロンにしたい」という熱いサロンメンバーからの提案を受けて、動画配信することになった。6月末に提案を受けて、8月から配信。こういうことが短期間で実現できるのもバックグランドが異なる人達の集まりだからであると実感している。
なお、この動画コンテンツは一部切り取って、YouTubeでも配信を開始した。もしご興味あればチャンネル登録を(下リンク参照)。かなりカッコいい仕上がりになっている。
また、この動画を作ったのはサロンメンバーのお二人(小林さん、カノセさん)。もしコンテンツマーケティングに興味がある方は是非コンタクトを(@sc_fas_cod、@TK_make_it)。秀逸なセンスの持ち主です。
サロン内の覗き見:オフ会
定期的にオフ会も開催しており、何かしらのテーマを決めて、飲みながら、議論しながら、何かしらのアウトプットをしている。
サロンメンバーの属性
では、現時点でのサロンメンバーの構成は、経営者が約半分、企業の管理者や一般社員が約3割で、それ以外にも個人事業主や学生の方も含まれている。年齢的には30代が約4割、40代が約3割、20代・50代が約1割ずつである。男性・女性、年齢、職種を問わず、サロンメンバーを募集している。
入会条件は、コンセプトに共感することのみで、誰でも参加可能。月額1,000円で、いつでも入会・退会可能。
最後に
冒頭に書いたが、これから複数コミュニティに属することが主流となる時代がくると思う。そこでパフォーマンスを発揮できるかどうかが今後の人生の行方を左右すると思う。ある意味、慣れであり、スキルでもあるので、早く複数コミュニティに所属する生活にシフトした方がいいと思う。
実際に、私は2つのオンラインサロンに所属し、1つのオンラインサロンを運営しているし、オンラインサロン以外のコミュニティにも所属している。もちろん、通常は経営コンサルタントとして複数のPJを抱えながらである。
まだまだそれぞれが別々の活動だけども、これから経営コンサル会社も含めた複数コミュニティでの活動が、有機的に繋がり、大きな成果に繋がるだろうと確信している。