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2024年の公募文学賞結果まとめ
年内に出すつもりの公募には全て出し終えたので、忘備録を兼ねて2024年に応募した公募文学賞の結果をまとめることにした。今年の公募は小説の他、エッセイや短歌、川柳なども送っているが、この記事では小説の結果のみ紹介する。
第61回文藝賞
締切:2024/03/31
結果:一次落ち
2023年10月から2024年の1月にかけて長編の青春小説を書いたため、三月末の新潮・文藝・すばるのどれかに送ることを考え、青春ものならなんとなく文藝かなと応募することにした。大学生が高校時代に好きだった女の子に告白する話と亡くなった友人の話。
文藝冬号で受賞作及び予選通過作が発表されたが名前はなかった。推敲をせずに出すことになったので、推敲をできていたらどうだったのだろうと気にはなったが、当時は余裕がなかったので後悔はない。
第11回新潮ミステリー大賞
締切:2024/03/31
結果:一次通過
2020年の夏から2021年3月にかけて書き、その後ひたすら推敲と改稿を繰り返していた長編があった。元々は純文系の公募新人賞に送ろうと思っていたのだが、原稿用紙千枚を超える大作になってしまったために応募できる賞がなくなってしまっていた。
文藝賞に送った小説のために3月末の公募情報を調べていたところ、新潮ミステリー大賞には規定枚数の上限がないことを初めて知った。この小説は亡くなった人物の手記から過去の出来事を探っていく要素を含んでおり、広義のミステリと言えるかもしれない。Web応募不可のため原稿用紙千枚超の小説をすべて印刷するのはかなり大変だったが、一次は通過したので無駄にはならなかった。
小説新潮8月号で最終候補作及び予選通過作発表。一次通過16作には残れたが、最終候補4作には残れなかった。
第19回小説現代長編新人賞
締切:2024/07/31
結果:一次落ち
3月の公募を終え、もっと公募に作品を出したいなと思ったが、新作はそう簡単には出来上がらなかった。そのため、公募に出したという気分だけは味わおうと過去作を投稿した。
「今回より、すでに何らかの新人賞に応募した作品、およびその改稿した作品については、選考対象外といたします。」とあった上に、文芸誌の公募に出していた小説なので小説現代にはカテゴリーエラーだったと思う。
小説現代10月号にて一次選考通過作品の発表。一次落ち。
第16回小説野性時代新人賞
締切:2024/09/13
選考中
新潮ミステリー大賞の一次通過を知り、もしかして純文よりミステリの方が向いているんじゃないかと考え、意識して初めてミステリを書き応募した。変わった構造のお屋敷で不思議な出来事が起きる話。
8月4日に書き始め、9月1日まで224枚。舞台となるお屋敷の見取り図を作っていたのだが、応募原稿に添付し忘れる凡ミスをかまして凹んだ。とにかく応募するまでの前段階が大変で、あまり応募したくはない賞という印象が残った。
第23回北区内田康夫ミステリー文学賞
締切:2024/09/15
結果:一次落ち
この辺りから書いた小説に合う賞に送るのではなく、賞を探して合う小説を書くことを考え始める。9月11日と12日に過去作の大改稿を行い、応募する。小説探しをする話。
12月3日、公式サイトにて一次通過15作が発表。一次落ち。
第20回木山捷平短編小説賞
締切:2024/09/26
選考中
9月末に短編~中編の文学賞が複数あることを知り、できる限り応募することを考え始める。日記では9月20日の5時に書き始め10時に書き終わり、12時まで推敲。午後に印刷と郵便局へ行って応募を済ませている。学校の同窓会の話。
選考中だが、12月に連絡がないということは最終候補には残っていないと思われる。
第21回坊っちゃん文学賞
締切:2024/09/30
選考中
ぼんやりと古書店の話にしようかと考え、9月24日に書いて応募した。
ショートショートの文学賞だけに応募作品数が多く、入賞は難しいだろうなと思っている。
第12回日経 星新一賞
締切:2024/09/30
結果:選外
9月26日の夜から27日3時にかけて書いて応募する。膨張を続ける地下図書館の話。
12月19日に公式サイトにて最終候補10作発表。落選。応募総数1250作のうちの10作だから大変。1次から3次選考のどこで落とされたのかは不明。
第232回短編小説新人賞
締切:2024/09/30
選考中
日経星新一賞を書いた後に眠る気になれず、続けて書くことにした。3時から7時までかかって書き、応募する。
告白された女の子が、どうやって断るか考える話。
第5回幻冬舎ルネッサンス新人賞
締切:2024/09/30
結果:選外
記録を忘れていて詳細不明だが、恐らくは9月27日に過去作を投稿している。公募文学賞のサーキット(手当たり次第に出すこと)を始めてから、賞金のある賞には応募しようと考えているので過去作を出した。
11月15日に公式サイトにて最終候補7作が発表。選外。
10月22日に留守電のない着信が入っていて、電話番号をGoogleで検索したらここからだった。同じ番号から自費出版をしないかという勧誘の電話をしているらしく、応募しなければよかったと思った。
第130回文學界新人賞
締切:2024/09/30
選考中
9月末の公募で一番応募したかったのが文學界だった。ぼんやりと考えていた内容を9月28日と29日に書き、30日に推敲をして応募した。
かつて母と住んでいた街でアパートを探す話。
第1回京都やおよろず文学賞
締切:2024/10/13
結果:選外
10月1日に「京都と神頼み」「京都と愛」「京都と幕末」「京都と雅」のお題の中から、恋愛の話を考えて応募する。800字の制限が厳しく削る方が大変だった。
11月1日にSNSにて優秀冊子掲載作品の発表、11月9日に授賞式にて入賞作品の発表。落選。
第68回群像新人文学賞
締切:2024/10/15(Web)
選考中
10月1日から10月9日まで書いていた内容が気に入らず、その原稿を一旦無視することにして、9日から15日までかかって新しく小説を書いて応募した。出たくない結婚式に出る話。
とにかく駆け足の応募になってしまい、推敲の時間もなければタイトルを考える余裕もなく反省しきりだった。
第23回江古田文学賞
締切:2024/10/31
選考中
群像用に書いていた小説をとりあえず完結させるべきだと考え、10月16日から22日まで書き継ぎ完成させた。亡くなった父のルーツを探る話。
大苦戦した上に、個人的にはかなり不満の残る内容になってしまった。
逆噴射小説大賞2024
締切:2024/10/31
選考中
公募情報を確認していたら、この時期に突然月末が締切りの公募情報が追加され驚いた記憶がある。爆弾犯の話。
10月22日に過去作を改稿し応募。
第32回松本清張賞
締切:2024/10/31
選考中
文藝賞に送った小説が一次落ちだったことに不満を持ち、加筆修正をして別の新人賞に送ることを考えていた。
分かりにくかったところを直し、10月22日に応募した。
デジタルノベルコンテストVol.1
締切:2024/10/25
結果:選外
後述する鮎川哲也賞の原稿に飽き、公募情報を見ていたら応募できそうだったので出すことにした。過去作の改稿だが、ほとんど書き直すことになった。高速バスで旅行に行く話。
小説を書くのに飽きて別の小説を書く人の話を聞いたことがあったが、都市伝説だと思っていた。
12月9日、公式サイトにて受賞作品6作の発表。落選。
140字小説コンテスト2024「季節の星々」秋
締切:2024/10/31
選考中
失礼ながら、これも鮎川哲也賞の合間に書いた。囲碁の話。
10月29日に書いて応募した。
第35回鮎川哲也賞
締切:2024/10/31
選考中
10月の目標は群像と鮎川哲也賞に出すことだった。だが、群像から江古田文学賞に出すことにした小説に苦戦したことで、日程的にかなり苦しくなる。
10月24日にプロットを作り書き始める。この時点では事件の概要と時系列はできていたが肝心のトリックが思いついていないという体たらくだった。途中で乱歩賞に回すことも考えつつも、意地で書き続け、10月30日に初稿脱稿。翌31日に簡単な推敲をしてなんとか応募できた。大学の図書館を舞台にしたミステリ。
一週間で40字×40行のフォーマットで92枚書いて疲弊し、やはり自分は森博嗣や西尾維新、赤川次郎みたいな諸先生方とは違うのだと痛感した。
Kaguya Planet プラネタリウム特集公募
締切:2024/11/04
結果:選外
11月1日に公募情報を確認。その日の昼にプラネタリウムを見に行き、夜に書いて応募した。
11月15日に公式サイトにて受賞作品の発表。12月22日にメールで選評および、候補作品の連絡があった。落選。
第8回仙台短編文学賞
締切:2024/11/15
選考中
11月頭に新聞の公募小説がいくつかあり送ることを考えるが、11月5日(当日消印有効)ではなく11月5日(必着)だったために諦めることになり、15日締切の仙台短編に向かうことにした。11月2日から6日にかけて書き、応募した。昔好きだった人を忘れられない話。
仙台を舞台にしたためにかなり私小説っぽい話になり、書いた自分ですら過去一気持ち悪いと思う出来になった。私小説は向いていない。
岩手・宮城・福島MIRAI文学賞2024
締切:2024/11/30
選考中
仙台短編文学賞に続き、こちらも舞台が指定されているため、私小説を書いてみることにした。22枚しかないのに、11月7日から10日まで4日もかかっている。石巻に行く話。
「過去一ヘタクソというかやばい出来栄えの気がする。」と当時書いたように、こちらも惨憺たる出来栄え。
第47回小説推理新人賞
締切:2024/11/30
選考中
11月の公募で一番出したかったのが小説推理だった。11月9日から11日に構想、12日から17日に執筆、18日に推敲をして梗概を書き、応募している。大晦日を舞台にした叙述っぽいミステリ。
僕好みの作品になっているような気はするが、作中の重要人物に対する描写が全然なかったことが反省点。もう直したい。
第17回GA文庫大賞後期
締切:2024/11/30
選考中
過去作に恋愛要素を付け加え応募した。完全に一般文芸よりの作品なのでダメでも仕方がないと思っている。大学生の男の子と女の子の話。
応募後に、次回の第18回から文芸ジャンルが追加されることを知り、次回じゃなく今回からやってくれればよかったのにとずっこけた。
樋口一葉記念 第33回やまなし文学賞
締切:2024/11/30
選考中
11月15日に書き始めるが18日に書いていたものを全て破棄し新たに書き始める。18日から23日までで書き終え応募した。小説を書いている人が図書館に行く話。
仙台とMIRAI文学賞で取り組んだ私小説風の小説が、惨憺たる出来栄えになったことに対するリベンジだった。過去二作よりは明らかにいい作品になったと思う。
第41回太宰治賞
締切:2024/12/10
選考中
12月はなんといっても太宰治賞に出したかった。11月21日に書き始めるがこちらも25日に全て破棄している。翌26日から12月4日にかけて仕上げることができ、12月5日に発送して応募。結果からしたら最初に書いていたものを破棄したのは大正解だった。初めて友人の葬儀に出る大学生の話。
Web応募不可のため、余裕をもって印刷し郵便局で発送することにしたのだが、これは失敗だった。応募翌日には直したい箇所が見つかってしまったのは反省。三回読み直したのだが、書いた直後ということもあって応募前には気がつかなかった。
第4回星々短編小説コンテスト
締切:2024/12/26
選考中
太宰治賞の勢いで12月5日に書き応募している。旅行に行く女の子の話。
いい出来だった記憶はない。
第14回集英社ライトノベル新人賞IP小説#1
締切:2024/12/25
選考中
過去作のビブリオものの短編作品を応募した。
ライトノベル系のしかもIP小説部門に応募するのは初めてなのでよく分かっていない。
「5分後に意外な結末」大賞【5分後部門】
締切:2025/05/31
選考中
締切はだいぶ先だが、ちょうどいいネタがあったので12月11日に書いて応募した。叙述ものになるか。
結果発表はだいぶ先なので忘れてそう。
第233回短編小説新人賞
締切:2024/12/31
選考中
出すか迷っていたのだが、短編なら1日で書けるかと思い、12月12日に書いて応募した。夜に出歩く女の子の話。
短編というよりも長編の冒頭っぽくなってしまった。
カクヨムコンテスト10【短編】
締切:2025/02/03
選考中
投稿サイト経由の公募にあまりいいイメージがなくカクヨムコンもスルーしようとしていたのだが、短編部門があることを知り、 Kaguya Planet プラネタリウム特集公募に出した短編を投稿することにした。
出したものの、周りとのレベルの差に自信を失っているのが現実。SFはあまり向いていないのかなとも考えた。
第16回創元SF短編賞
締切:2025/01/14
選考中
12月の目標は太宰治賞と創元SFに出すことだった。12月6日にプロットを作って書き始め、10日に書き終えている。太宰治賞の反省からすぐには出さず、12日から14日に推敲し応募した。超能力者の話。
自分好みの古い印象のSFになった。小松左京とか筒井康隆とか眉村卓みたいな感じ。
第2回『ラストで君は「まさか!」と言う』文学賞
締切:2024/12/31
選考中
年内最後の応募。出したいなと思いつつネタが思いついていなかった。12月22日に話を思い付き、書いて応募する。肝試しの話。
児童向けということで、僕としてはめずらしいですます調の小説になった。
最後に
来年は結果を出したい。
終わり。
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