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今日から 〜たりないふたりへの敬意をこめて〜

今日から何かしらをここに記していこうと思う。
勉強していることに対する気づき、人と関わる中での気づき。
感動したこと、もやもやしたこと。
なんでもいいと思う。ただ、自分のための言葉を使っておかないと、本当に大事な場面で人の言葉を借りてしまうような気がするから。

最近は資格の勉強をしている。そのおかげでより言葉に敏感になった。その人独特の表現や感情が乗っている言葉が聞こえると気になるようになった。逆にそうではない、平べったい、借りてきたような言葉を使う人をなんとなく残念に思うようになった。
自分でも魂が入ってないな、と思うときは鳩尾のあたりに力が入らないので発声もヘナッとする。結果として相手の心にも届かない気がする。
師匠にはそんなことを見透かされているような、自分が逃げたり、小手先で誤魔化そうとすることを咎めるような、そうは言ってないけどそういう気にさせる緊張感があった。そのせいで初めはなんて冷徹な人だ、と感じた。こっちはワクワクしてるのにそんなに厳しく言わなくてもいいじゃないか、とちょっと不貞腐れもした。でも師匠はもともと僕らをお客さんだと思っていなくて、弟子だと思ったから「調子に乗るな」と教えてくれたんだと思う。今ではその厳しさにゾクゾクしてる。心の中のマゾ性が刺激されている。もっと!もっときてくれ!とにやけている自分すらいる。

仕事上の立場がみなし管理職のような立ち位置で、年下の世代と関わる時間が圧倒的に多かったこともあって、自分の考えややり方を否定されたり見つめ直したりする機会が少なかった。成績がどうだとかで詰められたり叱責されたりすることはあったけど、ある時から宇宙語に聞こえているし、そう聞くようにしているので、全然響かなかったし、響かせたくもなかった。それに合わせていくことでなんだか自分の心が枯れていく感じがしたから。それでもお世話になった方に報いたくて無理をしたりしていたけど、その方々も時と共にいなくなってしまった。今思えば、師匠と呼べる人を求めていたのかもしれない。なんとなく今でも心はずっと新人で「なんでも吸収したいっす!」と22歳くらいの自分が常にいる感じだから。おまえベテランだろ、みたいに言われると「そんなジジイじゃねぇわ」と思う。その割に若い子が仕事で困っていたりするといっぱしに「青いねぇ」なんて思ったりもするのだから都合のいい時だけ青年、時々ジジイ、みたいな謎人格が共存している。

今回、カウンセリングとか、キャリアコンサルとかで新たな師匠に出会って学び、しばらく経った。今の感想は「おれ、人生経験がたりてない」だ。大好きな番組『たりないふたり』にあやかっている部分も大いにある。山ちゃんと若ちゃんの話を見たり聞いたりしながら「この2人、ほんとたりてないなぁ」とは最初から思えなかった。むしろあの2人こそ今の師匠が言う「内省」の達人だと思う。「自分ってなんでこんな風に考えちゃうんだろう」「なんで今こんな感情になってるんだろう」「あいつはなんなんだ」「なんで世の中って…」「くやしい」「ねたましい」とか自分の中に渦巻く感情を見つめ続けて、練り続けて、固めまくって、やばい密度になって最終的にダイヤモンドになったみたいな。内省の達人のラジオ、そもそもが魂の叫びだから聞いてる人の心が動かないはずない。しかも自分のことを考え続けてきた人だからそもそもが人に対する解像度が高い。深め方も質問も本当に相手の話したいことに繋がってるし、きっと聞かれてる方も自分の内面を抉られて新しい気づきを得てるはず。普通にカウンセリングレベル。
実際にカウンセリングの理論にも適ってるし、それで面白いんだから天才でしかない。

「そこ気にする?」ってところに目が行っちゃうのは「生きづらい」って称されるのかもしれないけど、誰目線で生きづらいね、って言ってくれてんだろうとは思う。僕はその目が欲しい。耳が欲しい。心が欲しいです。日本人の瞳の色と外国の人(特に西洋)の瞳の色は違っていて、そのせいで光の取り込み方も違う。だから海外のホラーゲームは日本人にとってめちゃくちゃ画面が暗く感じるという話を聞いた。持ってるレンズが違うだけでこんなに見える景色が違うなら、僕が見たいのはそっちの景色です。「生きづらい」って言ってる奴らはきっと見たくないものまで見えちゃうのが怖いんだ。知らない自分や世界に会うのが怖いんだ。
見たくないものと向き合えたり、理想と違う自分のことも見つめられたり、他の人と違う自分の心や感情がちゃんと見える、そんな人になりたいです。
誰かにわかって欲しいとかではなく、その方が僕の人生と僕が関わる周囲の人にとって優しくできるように思うからです。

ちょっと書こうと思ったら意外と書けました。
文体も揃ってないし、構成も思いついたままに書いているし、まだまだ読みづらい。
でも自分の言葉は使えたな。今日は合格です。

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