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Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁-38
もとはといえば、フリーダの忠告を無視した私の行動が原因だ。彼女ですらそういう態度なのだから、キャサリンも上官から、厳しい言葉で叱責されたに決まっている。彼女も今頃は、職場で肩身の狭い思いをすると同時に、私に対して憤りを抱いているはずだ。
私が口を閉じると同時に、執務室内には重苦しい空気が漂った。フリーダとアネットは、鋭い眼光を私に向けると、無言で私に謝罪を要求した。いたた
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁-36
「あなた、この国の皇女ってわかってる? それもただの皇女ではなく、高い皇位継承権を持った皇女である立場なの。そんな人間が、公衆の面前で暴漢に襲われた。それが原因で、護衛の人間が責任を問われ、その座を追われるかもしれないということを、マリナはどう考えるのよ?」
言葉遣いこそ丁寧だが、その口調は、反論を許さないといわんばかりに冷徹だ。そう、彼女は職務のためならば、悪魔にもなれる
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−35
「ハッハッハッハッ。エルヴィラ殿下、それは災難でしたなあ」
その男はコーヒーを一口飲み下すと、声をあげながらも、屈託のない笑みを浮かべた。
「笑い事じゃありませんよ、アダルベルト事務局長。一歩間違えていたら、私は殺されていたのかも知れないのですよ」
私は、正面に座っている男性に抗議すると、彼は即座に「おおこわ、そんなに怒らなくても」と、小声で呟いた。
男性の名前はマルティン
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−34
「クラウス、ランペルツさんが来ていないんだけど、あなた事情を知ってる?」
アルマの愚痴を聞いた翌日の朝10時前、クラウスは挨拶もそこそこに、エルヴィラに呼びとめられた。
昨日のやりとりを彼女にいったら、面倒な事態になるのは明らかだ。クラウスは即座に、誰にも言わないことに決めた。
「あの人、まだ来ていないんですか?」クラウスは素っ気ない口調で返事する。
「今日は9時Inなのに
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−33
首都グラーツにある大学の学生は、全員がグランゼコールに通うと信じて疑わない。アルマの無邪気さに、クラウスは目眩を覚えた。
しかしそんな感情を、普段から世話になっているアルマにぶつけるわけにはいかない。彼は大きく深呼吸をした。
「どうしたね? あたしゃ、おまえさんの気を悪くするようなことをいったかい?」
「いいえランペルツさん。すべての大学生が、グランゼコールを目指していな
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−32
クラウスは、のそのそと立ち上がると、右手に汚れた布を掴んだ。
休憩室内のシンクスペースに移動すると、蛇口からぬるま湯を出し、ダスターを洗う。
手早く汚れを落とすと、サニタリー溶剤にダスターを浸し、再びぬるま湯ですすぐ。
ダスターを折りたたみ、テーブルについていた食べかすや水滴を丁寧に拭き取る。
「こんなもんだろ」
クラウスはダスターを丁寧にたたんでテーブルの隅に置くと、先
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−31
「クラウス──ッ、休憩だ。今から1時間。いってらっしゃい」
社員から休憩の指示が出た時、クラウスはちょうど、トースターのメンテナンスを終えたところだった。
会社は、店で働く店員全員に対し「クレンリネス」の徹底が求めている。店員はちょっとでも時間が空くと、ダスターで汚いところを清掃する。食中毒防止のためだ。
カフェ・ルーエ グラーツ総本店には、調理ラインが4本設置されている。
勝手にアニメキャラのセックスを想像してみた
第40回 黄前久美子-8
「気がついたら、私の目から涙が流れていたみたいでね。彼、ティッシュで優しく拭いてくれたの」
「ああ、私もそうしてくれたみたい」
「みたいって?」目を丸くして尋ねる麗奈。
「私、初めての時の記憶が全くないんだよ」
といい、私はその時の体験を麗奈に話した。
「へえ、塚本やるねえ」感心したように、頷く麗奈。
「1回目のあと、私はなかなか意識が戻らなかったみたいでさ。秀一は何度
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−30
「ちょっと、私の話を聞いているの! マルガレータ・ハンナ・オクタヴィア・マルゴット!」
エミリアは私を怒鳴りつけながら、グイグイとアタシの右手首を引っ張った。
彼女はさっきまで、アタシと向かいの席に座っていたはずだが、いつの間にか隣に移動している。呼んでも反応がないので、頭に血が上ったのは間違いない。
どうやら昔のことを思い出しているうちに、彼女の話を上の空で聞いていたらし
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−29
「ちくしょう……これじゃ、エルヴィラの方がまだマシだわ。私ってバカよねえ。本当に人を見る目がない。宮廷で生き残れるのか不安になってきたわよ! マルガレータ・ハンナ・オクタヴィア・マルゴット、あなたのために使った私の時間とエネルギー、今すぐ返して!」
エミリアは一気にまくし立てると、テーブルに突っ伏して号泣した。
「ごめん、ごめんよエミリア・パトリシア・クラリッサ・アリアンナ
勝手にアニメキャラのセックスを想像してみた
第39回 黄前久美子-7
だが麗奈はそんな私を「どこがおかしいんだこのバカ」という視線で見ている。
「久美子、私にだって人並みに性欲はあるんですからね」と、嘆息する麗奈。
「ねえ麗奈、麗奈がオンナになったのはいつ? どこで? 相手は?」
私は興奮のあまり、たち上がって麗奈に質問する。
「ちょ、ちょ、ちょっと久美子、落ち着いて」
私が興奮し立ち上がったのを見た麗奈も、慌てて立ち上がり、私をなだめ
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−28
「お気に召したなら、新品買ってきてあげようか? 使いかけを他人にあげるわけにはいかないしね。タオルも、色違いのものでよければ、それと同じタイプのものがいくつかあるから、あげようか?」
とアタシがいうと、彼女は手に持っているチューブとタオルを見た。
「いいんですか? お姉様」
「いいのいいの」
「ありがとうございます、お姉様。それでは、両方ともいただきますね」
というと、義妹
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−27
「ほら、洗面台はこっちだから、さっさと顔を洗いなさい。私もメイクを直すのを手伝ってあげるから」
アタシがエミリアに声をかけると、義妹は力なく頷いた。
「メイク落とし、あなたは普段なにを使っている?」というアタシの質問に対し
「ミルク……」と、力なく答えるエミリア。
「うんわかった。ミルクタイプね」と言いながら、アタシは自室の化粧棚をかき回す。
ええっと、そんなのどこにあった
勝手にアニメキャラのセックスを想像してみた
第38回 黄前久美子−6
「ウグッ! ウグッ! ウグッ!」
私が秀一の背中で細かく動くたびに、彼の顔が引きつる。
それでも彼は、腰の動きを緩めるどころか、ムキになって私の深いところをかき回す。
コチョコチョコチョコチョ。
「ウッ! ウウッ! ウッ! ウウッ!」
コチョコチョコチョ、コチョコチョコチョ。
「ウゥグッ! ウグッ! ウゥグッ! ウグッ! 」
嬉しくなった私は、思わず彼を力一杯抱きしめ
Naked Desire〜姫君たちの野望
第一章 心の壁−26
以前から、エミリアのことをよく思っていなかった皇帝付き侍従の一人が、皇帝にエミリアがそばに控えていない時に「エミリア皇女に乱心の気あり」と、あることないことを吹き込んだのである。
だが彼女がかわいい皇帝夫妻は、その意見に耳を傾けないどころか、その侍従をきつく叱責した。その侍従は左遷され、その話はそれで終わり……のハズだった。
だがエミリアを快く思っていない連中は、それでめ