右肩アゲch

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大半が誤解している「税金で再分配」の意味

税の意義として「富の再分配」のためだという考えがあります。これについて、多くの人は、 富裕層から税金を取って、それを財源に貧困層に給付する。 と考えていると思います。しかし、よく考えればそれはおかしい話です。 税に財源の意味はない日銀を従えている日本政府には、通貨発行権があります。なので、税金で資金を調達する必要はありません。貧困層に分配したいなら、単に通貨を発行して配ればよいのです。 富の偏在・固定化の原因は『利益』富裕層というのは、資産を多く持っている人です。どう

    • 貧困層~中間層の実質税負担

      前回記事で、庶民にとっては1億円の壁である金融所得よりも、社保や消費税の負担の方がはるかに大きいことについて説明しました。皆さんにとって重要なのは、所得税や消費税など、個別の税金だけで見るのではなく、すべてを合計した税負担です。 なので、実際にサラリーマンの給与年収別にどの程度の税負担割合になっているかをグラフ化してみました。 給与明細から見える税負担率 給与所得者に関係のある税を大まかに分類すると、所得税、住民税、社会保険料、消費税があります。皆さんが見られている給与明

      • 『お金=信用』の本当の意味

        「お金は『信用』です」とか、「お金は『貸し借りの記録』です」とか、そういうフレーズをいろんなところで聞くけれども、今一つピンとこないことって、ないでしょうか?お金は物々交換の代替品として使う「交換に便利な物品」のことだと思ってませんか? このあたりの意味を誤解していると、いろんな人が言っている経済政策を理解するときにも、自分がビジネスをする上でも、正しい判断ができません。 以前、『黒板経済』として動画でアップした内容のエッセンスを、文章に起こしたいと思います。お時間があっ

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        • 「一億円の壁」逆進性は金融所得だけじゃない

          岸田新総理が就任しました。総裁選の中で主張していた分配策である、「金融所得課税の見直し」は、なんとなくトーンダウンしたように見えます。投資をしていない人たちからは課税強化を求める意見が多いですが、なけなしの給料からコツコツ投資をしているような人は、戦々恐々?怒り心頭?のようです。 金融所得に対する不公平感は富裕層が対象で、あまり庶民に影響するわけではありません。ところがその一方で、庶民に直接影響する「逆進性」が他の税制に存在します。生活が苦しい主な原因は、むしろこちらです。

          消費税+法人減税=人件費税

          消費税の深刻なデメリットついて、あらためて整理してみます。 消費税≠消費者が払う税金消費税は、値札に書かれていて、レシートにも消費税が明記されています。なので、消費税は消費者が払っているような感覚を持っているかもしれません。 確かに、消費の意欲を減退させるという意味では、負担していると言えます。しかし、それよりも深刻な裏のデメリットがあるのです。 売り手の事業者が、消費税を支払う 実際に税務署に消費税を払うのは、売り手の事業者です。そのとき、売上でもらった消費税分から、

          消費税+法人減税=人件費税

          積極財政でもハイパーインフレにならない方法

          コロナ禍が続く中での総選挙が近づき、与野党ともに財政再建を一旦横に置いておいて、国民を救うために積極財政を進めていこうと言う風潮が出てきました。一方で、財務次官が「バラマキ」批判の記事を雑誌に寄稿し、経済団体のトップがそれを絶賛するなど、にわかに財政論議が盛り上がってきました。 その論争で、財政に興味を持つ人も増えるだろうと思うので、積極財政の立場で、なるべく簡単にまとめてみます。 自国通貨建ての国債は破綻しない政府は日銀を通じて日本円を発行できます。なので、日本円で借り

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