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雑0713

夕方に差し掛かる手前(まだ6時間前しか経ってない、本当に?)に、出かけたくなり休日しか着れない半袖で梅雨梅雨しい中カメラ、パソコン、を持って出かけた。

電車の中で軽く仕事をして、適当にシャッターを切って、スキニーでも買おうかな。と電車に乗り込んだ。

座ってパソコンを開いてひとつ、ふたつと簡易なタスクをこなしていると長めのナロータイが座った時に引っ張られていたせいか首が軽く締まっていたようで浦和駅(都心に行くほどやる気がなかった)に降り立った時にはグロッキーそのものになっていた。

深呼吸を数回するも湿度の高い空気が肺に送り込まれるだけの具合悪さを頭の隅に追いやり改札を出た。

喫茶店、喫茶店、と、落ち着くところを探す。

通りすがる人たちの傘の高さと自分の傘の高さが重ならないように歩く。

タリーズ、スターバックス、ドトール、チェーン店が多いのか、彩色なのかやたらと目につく。

ドトールは寒いし、スターバックスは見るからに満員だし(いつもそう)、タリーズは行き飽きたしと、ジプシーになりかけていると、喫茶コロンビア、という「いかにも」な喫茶店があった(cafeと書いてあったが見た目は喫茶店の方が適切だ)

表の薄汚れたガラスの内側にホットケーキがある、と謳うメニュー、そして喫煙可能。とその二つともう歩きたくない。の掛け合わせでコロンビアに決めた。

アイスコーヒー、そしてホットケーキを頼む。
先にアイスコーヒー、シロップ、ミルクが運ばれてきて、ガムシロップ、ミルクに手をつけずアイスコーヒーを飲みつつ最後のタスクをこなした(簡単なタスクほどやりたくないのだ)

ふと店内を眺めると、サラリーマンや同世代くらいの女性らが座っていた。

そして喫茶店のマスター(店員はこの人しかいなかった)がホットケーキを冷凍庫から取り出してレンジで温めていた。

初春からずっと喫茶店のホットケーキを食べたい、と思い続けていた結果がレンチンか。
と呆然としながら、江國香織の去年の雪を読んでいた。

レンジで温められたホットケーキが席に届けられ、使われなかったガムシロップ、ミルクが下げられていく。
ホットケーキはレンジで温められた時特有のふやけ方をしており添えられたハニーシロップをかけても気分は上がらず、美味しさも曖昧で、初春から焦がれた思いはインスタントに片付けられた。


「19時閉店です」と後から来た客に告げている声を聞いてスマートフォンの時刻を見る。
長居もできないな、と薄くなったアイスコーヒーを半分残し店を出た。

雨は止んでいて、カメラの電源を入れ、街並みを眺めながら歩く。
この辺に浦和ナルシスあったよな、と白地に黒字で書かれた看板を見つける。
再開発で様変わりしていく街並みの中でそのあたり一帯が数年前のままで懐かしさを少しだけ感じた。

シャッターを何枚か切りつつも、買い物してない、そしてこの土地にはなにも欲しいものがない。と気づき別の場所へ向かう。

ここなら、欲しいものありそう。とLUMINEへ着く。も人が多い…、とげんなりしながら店内へ入る。
スキニーのことは覚えていたものの、サイズいくつだったかな、からサイズを確認するのが面倒になり、ボディミルクが切れていたことを思い出し何店舗かを巡った。
途中、とてつもなく匂うボディミルクに出会いびっくりしながらaesopの店内が人がまばらで入れそうだった(人が多いと入りたくなくなる)のではいり、声をかけられまんまと「この夏におすすめのボディミルク」を買った(スクラブも)


この時点でもはや体力は無になっており、夜になると増えていく街並みの中で落ち着ける訳もなく帰路に着いた。

途中に寄ったパン屋さんで大きなクロワッサンを見つけ少しだけ元気になった。(ホットケーキで甘い欲が満たされて食べなかったけれど)


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