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糸を紡ぐもの
先日、ドロップスピンドルという非常に原始的な道具を用いて、羊毛から毛糸を紡いでみました。
で、色々試して調べてみたんですが、羽根のようなパーツを回転させて撚りを加え、効率的に糸を紡ぐための道具があるのだとか。
Ashfordなどのメーカーから出している糸紡ぎ機がそれに該当するようなんですが、ぶっちゃけ高いです。
10万円近くするものなので、おいそれと買えません。
そこで「原理が分かれば自分で作れるのでは」と、いつもの病気発動です。
メインの材料は、百均で売っているMDF材という加工しやすい木材。
歯車なんかは加工が難しいので、電動ドリルを使って強引にプーリーを作ります。
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アルミのパイプの安いやつをAmazonで調達し、金属ヤスリで強引に穴を開けるなどの加工を施します。
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で、羽根の部分(フライヤーというらしいです)を組み立てたり、軸にプーリーを通したりベアリングを設置したりして組み立てたのが
![](https://assets.st-note.com/img/1699840188577-HDS2Vv7hEw.png?width=1200)
こちらです。
加工精度がガタガタですが、下部に設置した駆動軸からプーリーを介してフライヤーと糸巻きそれぞれに力を伝え回転させます。
フライヤーとボビンの回転数に差を生じさせるため、動力側のプーリー径は同じでもフライヤーとボビンの径に少々差が出るようにしています。
このことで、「フライヤーとボビンは同方向に回るけど、フライヤーの方が回転が速い」という動作になっています。
また、動力はプーリー経由で外部から調達するようにしていますので、手回しでもいいし、モーターでもイケる、という具合になっています。
出力によっては
![](https://assets.st-note.com/img/1699840482410-hzPBMwpAsJ.jpg?width=1200)
スターリングエンジンを使って動かす、なんてことも出来るかもしれません。
流石に「マグカップの熱で動く」という低温度差のエンジンでは軸をまわせませんでしたが、アルコールランプを使うくらいのやつなら、減速比を調整すれば回せるかも。
なかなかおもしろいモノの構造を理解できましたので、
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新しく調達した3Dプリンタを駆使して、次なる悪巧みが動き始めています。