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自分にとってのフィルムカメラの原点

最近少し出番が少し減ってきていたカメラですが、我が家に一番最初からあるフィルムカメラの一つが、PENTAX SPです。
この機種はもう紹介が必要なのか?と思ってしまうくらい、全世界的なベストセラーになった一眼レフのフィルムカメラ。

世界中で400万台も売られたと言われるカメラで、中古市場でもかなりの数が売られています。

我が家の個体は、かつて造船の工場で技術者として働いていた祖父の遺品で、いつ頃購入したものかは不明ですが、多分1964年の発売開始あたりで買ったんじゃないかと思います。
今年でちょうど還暦を迎えるカメラで、個人的に大好きなSMC Takumar 55mm F1.8との組み合わせで色々撮って来ました。

千々石から北方向を望む

PENTAX SP自体は手に持つとずっしりと重量感があり、金属製のカメラだという実感を持てます。
また、内蔵の露出計も生きていてスイッチを入れるとちゃんと反応してくれます。もちろんマニュアルフォーカス、手動露出というフルマニュアルの機会式カメラで、電池は露出計に使われるだけ。
露出計を使わないで撮るのであれば、電池を使わないでも撮影出来るのが嬉しいところ。

日本画に似た構図になるように意識して撮った梅

M42マウントなので、色々なメーカーのレンズを使うことが出来ます。
一番使う頻度が高いのはSMC Takumarの55mmF1.8と50mm F4 Macroの二つ。今回載せている写真は全部55mm F1.8de撮影したものですが、絞り開放で寄り気味に撮影するとキレイにボケてくれますし、F8くらいまで絞れば1枚目のようにかなり緻密に描写してくれます。

知る人ぞ知る、かき氷で有名なまんじゅう屋さん
ご飯を炊いている真っ最中

焦点距離55mmのレンズだと
「ちょっと狭いかな?」
くらいの画角になりますが、ある程度の範囲を撮る事も出来るので、少し狭めの画角のスナップにもじっくりと考えながら撮るのにも適してると思います。
この辺考えると、Rollei35なんかの40mmという画角は絶妙に考えられたものなんでしょうね。

橘神社の参道

とにかく古いカメラですので、シャッタースピードの精度は結構低いです。
先日作ったシャッタースピード測定器で何度か測ってみたところ、特に1/500秒と1/1000秒はそれぞれ1/200秒と1/350秒とか、半分のスピードになってしまっています。

それでも露出としては1段オーバー程度ですので、ネガフィルムなら許容範囲かなと割り切って使うことにしました。
流石にシャッタースピードの調整は怖くて手を出せませんw

フルマニュアルの機械式カメラは、とにかく故障が少なくて長く使える印象ですが、我が家のRollei35やPENTAX SP、Olympus PEN Fなど、やはり電気がなくても使える機械は信頼性が高いです。

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