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国産の中判カメラ

5月31日から6月3日まで、東京都で「国産中判フィルム写真展」が開催されまして、僕も参加させて頂いておりました。

中判フィルムカメラといえば、ハッセルブラッドやローライといった海外メーカーが有名ですが、日本でもPENTAXやMamiyaなどの国産メーカーも負けてはいません。

僕は愛用のMamiya RB67で撮影した写真で参加させて頂きましたが、富士フイルムに小西六にPENTAXなど、様々なメーカーのカメラで撮影された写真が展示されてました。

そんな展示をご覧になった方の中には、中判カメラに興味を持たれた方もおられたようで、縁あって我が家の6x9機GW690をお貸しして、是非ともこの中判フィルムという深い深い沼へどっぷりお越しいただこうと企んでます。

GW690 x ILFORD FP4Plus 佐賀県有田ポーセリンパーク

GW690は富士フイルム製のフィルムカメラで、FUJINONの90mmレンズを搭載したレンジファインダー機です。
6x9という巨大なフォーマットで撮影できるカメラの中では、割と取り回しもしやすく扱いもシンプルな機種であり、かつては集合写真や山岳写真などで使われていた名機です。

特筆すべきはその精緻な描写で、

F値8、シャッタースピード1/125秒での撮影でした

こちらのお城の塔の写真の上部、彫刻部分をぐっと拡大してみても

拡大して切り抜いた図

これくらい、しっかりと細かく描写してくれます。
この超高精細な描写力は、集合写真では一人ひとりの顔をしっかりと細かく写し出し、風景写真では木々の一本一本まで細かく写してくれる、といった効果を発揮してくれます。

F値16くらいまで絞ることはありますが、使用頻度が一番高いのはF値8か11くらい。これくらいの絞り値であれば、遠景ならほぼパンフォーカスになってくれます。

F値8でもボケるときは自然にボケてくれます

Mamiya23やMamiya Universalなどと並んで、6x9フォーマットでの撮影が出来るカメラの選択肢として、たいてい真っ先に上がるのがこのGW690シリーズかと思います。
Mamiya23などと比べると軽量コンパクトで、操作も実にシンプル。
電池も不要で非常に扱いやすいカメラですので、6x9フォーマットでのスナップ撮影といったブルジョワな遊びもできたりします。

これを機会に、一人でも多くの方がこの中判フィルム写真という、
「フルサイズなんて目じゃない」
というレベルの精緻な描写や、中判特有の立体感、ボケ感を楽しんで頂ければ。

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